. ページ40
渚「...?」
学秀「お前も見たか。変な障壁がこの椚ヶ丘を囲んでいるらしい。つまり、僕たちは永遠にこの市から出られないってことだ。」
渚「そんな...茅野たちが急に苦しみ始めたのに、外から薬が届かないなんて事態が起きたら...!」
殺せんせー「それが目的でしょう。...我々を利用し、Aさんを落とすところまで落とす。嫌な相手ですよ。」
渚「...ねえ、殺せんせー。僕たちを襲った敵はもういないって聞いたよ。それなのに何で...?」
殺せんせー「恨みを持った敵...また来たんですよ。あの柳沢が。」
「...お母さん?」
信「ごめんなさい、あなたの死の運命だけは覆らないみたい。...死神派遣協会の判断よ。」
「わかっている...もう大丈夫だよ。」
信「...」
12月になった。一週間後の23日にスタフェスが開催される...でも、娘のことだけが気がかりだった。
私ももうじき消える。この世界で姿を保つのは、今夜が最後となるってサリアから聞かされた。
信「お母さんはあなたのことを愛している。」
「うん...」
信「だから...最後まで誰かを愛しなさい。愛されなさい。」
「わかってるよ...最後の日は騎士として生きさせて。民のために戦うって強い気持ちを、私は忘れたくないの。」
信「ええ、それがいいわ。お母さんはずっと応援しているからね。」
無理はしてない?ちゃんとご飯食べて、歯磨きをして、お風呂にも入って...たくさん言いたいことがある。
たくさん、たくさん伝えたいことが...
信「A...強く生きてね。」
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:琲世 | 作成日時:2021年1月18日 19時