求愛行動 【浦島坂田船】

5話 ページ8

side you



さて、家だとすぐ連れ戻されるだろうし
由珠の家行くか

当てずっぽうに走っていく

『うーん…もう道覚えてないなぁ』

適当に走ってれば着くか

とにかく逃げなきゃ行けない
だからもう全然覚えていない道を走る

そんな私の横を大きな車が通った


せ「あれって…うらたんちょっと降りるわ」
ｶﾞﾁｬ


せ「Aちゃんなにしとんの？」
『黄城くん…』
せ「センラって呼んでや」
『…』

今の大きい車から降りてきた？
何故ここに彼がいる？
浦田組？
確か王子達の1人に浦田っていた気がする
てことは…こいつ婚約者ってことか

捕まったら不味いな
充分距離はある
逃げるか

『別に何でもない…じゃあね』
せ「関係なくないやん」
『無関係だよ』
せ「鬼頭組の南雲さんの娘なのに？」

なんで知ってんだ？

『なんで知ってるの？』
せ「怖いなぁw同じヤクザの子供やん」
『仲良くしろと？それは無理』
せ「まぁまぁ、とりあえず家に戻ろ？」
『い や だ』

やばい…

踵を返しダッシュする

せ「あ！ちょっと待ってや！」
ﾌﾞｰﾝ

車が道を塞ぎ通れなくなった
つかなんか降りてきた

う「Aちゃんだよね」
『初めまして浦田先輩』

わぉ、組長の息子出てきた

う「家に戻ろうか」
『うぅ…』
せ「はいはい捕まえたで」
『わ！離して！』

油断してた後ろにもいたじゃん

結局捕まって家に戻された
くそっ



はぁ…どうしようか

と言うか何だこの状況
隣に父
向かいに浦田先輩の父、浦田先輩、紫吹先輩、坂田くん、黄城君の順番に並んでる

いや、お見合いかよ
逃げ出したい

浦父「同盟、婚約の件受け入れてくれて感謝する」
父「いや、こちらも浦田組と同盟を結べればと思っていたので有難い話だ」

『((ﾎﾞｿｯ私は道具じゃないっての』
父「((ﾎﾞｿｯ余計な事を言うな」

もう黙っとこ

なんか2人が話しているのを聞き流す
だるい…ほんと最悪だ

浦父「子供だけで話していたらどうだ？こっちはまだ話があるし」

急に話がふられた
いや婚約なんてするつもり無いからね？
話すことなんて無いわ

う「わかった、このまま聞いててもつまんねぇし…どっか空いてる部屋で話す」
父「ならAの部屋に行くといい」
せ「ありがとうございます」

勝手に決めんな

さ「じゃあ！A先輩行こーや！」
し「案内お願いね〜」

拒否をしようと思ったが
無駄だとわかり諦めた

はぁ…どうなるんだろ





To Be Continued

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