求愛行動【浦島坂田船】 (ページ15)

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10話ページ15

side you

手当てをしてくれた侍女さんが部屋を出ていき
私はマナーモードにしていたスマホを見る

『わぁお』

由珠から連絡がエグいぐらい来ていた

由珠ねぇ!あれからどうなったの!?ちゃんと逃げれた?!
由珠ちょっと!A?!
由珠返事して!!
由珠大丈夫なの?!
由珠Aー!!

心配かけさせたな…
早く返事してあげよう

Aごめん、今ひと段落着いたとこ

ピコンッ
返信早いなw

由珠一段落?逃げれてはない感じ?
Aうん、逃げれてはないかな?でも鬼頭組の家にはいないよ
由珠どういう事??
A詳しいことは学校で話すよ
由珠分かった!じゃあ明日ね!

由珠とのやり取りが出来ていることを嬉しく思いながら
了解！と打ってそのまま用意された布団に入った

が…
ｺﾝｺﾝ

せ「Aちゃんおる？」
『うん、どうしたの？』
せ「ちょっと、坂さ「先輩！怪我したとこ大丈夫なん？！」て事なんやけど…」

心配して来てくれたのか…
あれ？でも坂田くんは怪我の事知らないはずだけど

『坂田くんはどうして怪我した事知ってるの？』
さ「あっ…えっと…」
せ「ごめんなぁ、ほんまは許可とってから話すつもりやってんけど…」

なるほど、話したんだ
別に謝る事でも無い、寧ろ私が此処に来た理由だし話して当然だと思うけどな

『大丈夫だよ、寧ろ私がいる理由なんだし話さないといけない事だよ』
せ「ありがとうな、さっき侍女から怪我の様子聞いたけどほんまに大丈夫？」
『うん、手当てが丁寧でもう全然痛くないよ！』
さ「ほんま？良かった〜」ｷﾞｭｯ

坂田くんは安心したような顔して近づいてきた
瞬間柑橘系の匂いに包まれた
抱きしめられたとすぐに分かり恥ずかしさが込み上げてくる

『っ～～///』

せ「はいはい、坂田離したれ？Aちゃん困っとるで？」ｷﾞｭｰ
『えっ///』

そう言ってセンラは坂田くんから私を引き剥がし抱きついてきた

さ「センラも抱きついとるやん！狡いわ！」
せ「俺はええんよ♪Aは俺のやし、ね？」

いや、ね？って言われても…

『私まだ婚約するなんて一言も…』

せ「いいや、絶対俺が惚れさせたる」
さ「なっ、お、俺だって負けへんもん！！先輩僕を、俺だけを見とって！」

だから、私は婚約する気なんてないんだって…

To Be Continued