59話 ページ14
「散る葩の美しさよ
されど莟のまま
散らす事もなし」
尾崎said
尾「夜叉白雪よ、鏡花に近寄り嘘の世界を教えるものに罰を与えよ」
私が電話で言うと夜叉白雪は背後から人虎を刺した。
尾「害獣の血でも飛沫く様は美しいのう…そうは思わぬかえ、愛しの鏡花や」
鏡花は驚いていた。
尾「息災じゃったか?私がどれほどそなたを案じ胸を痛めたか、このような──獣畜生共の下にそなたを残す事になって」
私は人虎の刺された場所を踏みつけた。
尾「じゃが私が扶けに来た…もう心配は要らぬぞ」
泉「何故、貴女が…電話を」
尾「簡単じゃ、この小童が云う業者とやらを刺して吐かせただけの事…もう何も思い煩う事は無い…私が守ってやろうぞ」
私は人虎を踏む力を強くした。
敦「彼女はもう…マフィアには戻らない!彼女の力は探偵社の仕事で振るわれるものだ!」
私はその言葉を聞いて涙を流した。
尾「矢張り…鴎外殿の許可など待たず迎えに来るべきであった…このような欺瞞と偽善の巣にそなたを1秒も置いてはおけぬ…可哀想な鏡花や、甘言に唆されそこが光の世界と勘違いしたのであろう」
私は鏡花を抱き締めた。
尾「じゃが奴等は孰れ云うぞ、夜叉白雪を使えと…それは厭であろ?じゃが案ずるでない…異能目当ての屑共など私が微塵に切り裂いてくれる」
敦「マフィアがそれを云うか!」
人虎は飛んで襲ってきたがそれは無駄な事。
尾「遅いのう」
私は金色夜叉で人虎を切り付け柱まで切り飛ばし、柱ごと人虎を刺して貫通させ張り付けた。そして私は人虎に近づき顎を掴み顔をあげた。
尾「悪いのう童、これも仕事でな」
泉「やめて!」
尾「嗚呼、その表情!愛いのう…何でも聞いて遣りたくなる、しかし済まんの…鴎外殿の命はこの小僧の始末でな…小僧だけではない、首領は探偵社員悉くの鏖殺を所望じゃ、戦争じゃよ…既に全幹部が動き出しておる、しかし私はそなたの助命を嘆願し特別に赦された…戻るのじゃ鏡花、そなたは闇の花、闇の中でしか憩えぬ」
泉「違う、私は闇の花じゃない」
尾「恨むぞ小僧…あの子は光に目が眩んでおる、貴様が見せた光じゃ…しかし幸い、まだ手はある」
私は番傘から刀を抜いて人虎の首にあてた。
尾「小僧なき探偵社はさぞや居づらかろうて、そなたの所為で殺されたとあれば尚更」
泉「待って…判った…戻ります、だから」
尾「凡てはそなたの為じゃ鏡花、孰れ判る時が来る」
私は金色夜叉を発動させ人虎に刺していた刀を抜いた。
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アミ - 更新頑張って下さい。 (2020年3月26日 15時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
きしも - 前の方のいう通り文ストではなくなっています コラボ設定にするか続編として題名を書き直して下さい (2019年4月15日 20時) (レス) id: a0220cc930 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - これもう文ストじゃないやん……刀剣乱舞じゃん色々と残念…… (2019年3月15日 8時) (レス) id: b84f9313ac (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - 中也と夢主ちゃんは別れてしまうのですか? (2018年7月22日 11時) (レス) id: 654239532a (このIDを非表示/違反報告)
紅奈 - 続き気になります ゆっくりでもいいので更新頑張って下さい (2018年5月15日 14時) (レス) id: c831905666 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰中也 | 作成日時:2017年11月3日 3時