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……と、いう夢を見た。
お陰で目覚めは最悪、おまけに朝練遅刻。
「…………ちっ」
今思えば、今日がハロウィン、昨日はただの平日だ。
興味がないとか言っておきながら夢の中でフライングしているあたり、説得力がなさすぎる。
腹が立つから夢の中にまで出てきたあいつに仕返ししよう。
そう考えたとき、タイミングよくAが教室へと入ってきた。
「国見、おはー!トリッ」
「トリックオアトリート」
彼女が言うよりも早く、手を出す。
「え」
「……何その間抜けヅラ」
「え、や……国見ってハロウィン気にするんだなーと」
「……別にそういうわけじゃないけど」
ただ、夢でAが……なんて事は言えない。
それに、言ったところで馬鹿な彼女にわかるわけがない。
夢の中なら私悪くなくね!?とか言われそうだし。
Aに正論言われるのムカつくし。
「えっと、待ってね。確かポケットに……」
「要らない」
「え」
「イタズラしたいから、要らない」
ポケットを漁る彼女の腕を掴む。
座ったまま、見上げながらそう言えばみるみるうちに真っ赤になっていく頬。
イタズラなんていっつもしてるけど……
今日はもう少し、特別なイタズラを。
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作者名:ビーーグル | 作者ホームページ:https://odaibako.net/u/chichichi1208
作成日時:2018年10月31日 1時