ナオミちゃんのクラスメイト【文豪ストレイドッグス】【男主】

参拾仇ノ咄 ページ39

「ごめんなさい本当済みませんでした悪気は無かったんです済みません本当済みません！」

先程から土下座する勢いで謝っている。

背後から突然抱き着かれた為、驚き過ぎて殴り飛ばしてしまったのだ。

何処の脳筋だと思うんですがその…条件反射と云いますか…。

「今回は太宰さんの自業自得ですわ。ねェ、兄様？」

「そ、そうだねナオミ…」

「いやはや、驚かせようと思ったのだけれど真逆こうなるとは…」

「本ッ当に済みません！！」

服を鞄に入れ、探偵社に持ち帰る。

結局、探偵社で着てみる事になりそうです。






「おや、中々格好良いじゃァ無いか、怜」

「あ、あはは…は…」

「しっかし、こンなブランド物買って呉れるだなんて随分と景気が良いじゃァ無いか。マフィアってのは」

苦笑しながら云われるままでいると、太宰さんが黙って僕を見ているのに気付いた。

「………」

「…如何しました？太宰さん」

「今すぐ私の服に着替えて写真を撮って中也に送ろう。今からでも遅くない」

…は？

「やだー！中也の選んだダサい服着てる怜君なんて見たくないよー！」

「えっ、いやいや格好良いじゃ無いですか。其に買って頂いた物ですし…」

「私が駄目だと云ったら駄目なの！ほらほら早く着替えて来給えよ！」

いつの間に準備していたのだろう。

少し大きめの服を渡され、別室へと入れられた。取り敢えず着て、皆さんの方へ戻る。

「少し大きいです…」

だぼっとした袖を持ち上げ、苦笑を浮かべる。

「イイ…！」と、太宰さん。

「あらあら、可愛らしいですわね？」と、ナオミ。

「き、気を付けてね…！」と、谷崎さん。

「わあー！お似合いですー！」と、賢治君。

「転けるなよ、怜」と、国木田さんが云う。

良心は後半三人だけですよぅ…！

「太宰さんなんて縮めば良いんです」

「可愛らしくて良いじゃあないか！ほらほらこっち向いて！」

この後めちゃくちゃ撮影会しました。



(そういや中也ッてのはショタコンなのかイ？)
(さぁ？何せ4年会っていないからねぇ。目覚めているかも知れないね)





──────────
─────

その数日後。

「その異能……『重力遣い』の…そして、怜を誑かしたショタコンの中原中也だね」

「今すぐあの兵六玉を呼べ！！！！」


という対話があったとか。

その頃、僕達は─────。

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