花嫁修業42日目 ページ6
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驚いてそらる様を見つめると、そらる様は中庭の方へ目を向けた。私もそれに合わせるようにゆっくりと視線を庭へと移す
はぁ、と小さなため息が聞こえたあと襖の影からうらた様が現れた。
「なんで、分かったんすか。そらるさん」
「さっき話してる間に少しだけの気配とあとは……勘」
「そんだけで俺って分かるんだ…流石ですね」
さらに大きなため息をついて胡座をかくように畳の上へと座ったうらた様から私は目をそらせずにいた。そんな私の視線に気がついたのか此方に揺らりとその翡翠色の瞳を向ける、その綺麗な瞳に息を呑む。
「……なんだよ」
『……あの、どうしてうらた様は私とそらる様のお話を…その、盗み聞き、してたんですか』
「……」
「A、それは簡単だよ。うらたくんがまふの呪いの解呪方法を知ってる」
『ぇ、そ…れは、本当……なんですか？うらた、さま』
うらた様は私の質問を肯定する様にしっかりと頷いた、思わず前のめりになってその解呪方法を問う。
『それを教えてください！！！まふまふ様を助けたいのです！』
「……分かった、話す」
そう言って頷いたうらた様は一つ一つ詳しく、その解呪方法について話し始めた。
『まふまふ様を、殺さなくて…済むん、ですよね？』
「おう。これなら、確実に」
『……』
「その解呪方法は、人間、お前だ」
『もしかして…私が、殺されると言うことですか？』
「いや、お前の血だよ。それをまふが直接吸い取る、それでまふが正気を取り戻したらチャンス。そらるさんがこの眠りの札を叩きつける……それで、おわり」
『そんな、あっさりなんですか…』
「A、全然あっさりじゃあない……さっきと一緒で君が死ぬかもしれない役割であることに変わりない解呪方法だよ」
『ぇ、死ぬって……どうして』
「まふが、正気を取り戻すには血を吸う必要がある、しかも人間の…でも、そしたらその量はどうなんだろう？もしかしたらAの身体の全部の血を吸い取ってから正気に戻るかもしれない…」
「そらるさんの言う通り、人間は3分の1から半分の血液が失わられると生命の危機に達する。量でいえば大体2リットル…あの庭のバケツ2杯分くらいだ」
『…。』
私は絶句した、死ぬかもしれない事実を鼻先に突きつけられ目の前が暗くなる感覚がした。
でも、それしか方法がないならば…私に選択肢はないのだ
『……少し時間をください。覚悟を決めてきます』
そう言って居間を後にした。
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ちょこ - 終わってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！ (2021年5月19日 19時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
あや - 始めまして！この小説すごい好きです！ まふまふさん推しなので得に！ 受験お疲れ様です 更新頑張ってください！ (2020年4月3日 0時) (レス) id: a7aad2115f (このIDを非表示/違反報告)
胡桃きら - 推しを愛で隊(夜桜)さん» お返事ありがとうございます。受験だったのですね、お疲れ様です！そしてほんとにすみません、、何回も読み返していてこれまで占ツクで読んだの中でトップ3の中に入るぐらいだいすきな作品です！これからも応援しています、作者様のペースで更新頑張られてください。 (2020年3月29日 21時) (レス) id: 5346f0bcd8 (このIDを非表示/違反報告)
推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - 胡桃きらさん» 初めまして、そんな有難い言葉を頂いて本当に嬉しい限りです…！！受験も終わりましたので、更新を少しずつ再開しようと思っています。我儘なんかじゃありません！！わざわざコメントして頂けるなんて驚きましたが…w更新は再開します。絶対なのでご安心して下さい！！ (2020年3月7日 14時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - あいろさん» あ、ありがとうございます！！！ (2020年3月7日 13時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜
| 作成日時：2019年4月9日 0時
