花嫁修業38日目 ページ2
_まふまふside_
頭が痛い
頭痛に目が覚めるとそこは僕の家、でもいつもとは違う気がする。気の所為かな…
玄関に入るとAと…何故か僕の下駄が置いてあった。おかしい、僕は此処にいるから置いてないはずなのに…
疑問に思いながら部屋に入る、その時小さな悲鳴が聞こえた。
反射的に走り出す、あの声は……あの声はAの声のはずだ、何故あの子が叫んだ?あの子が叫ぶほどのことがあったんだ!!
「っ……いや!!」
か細い消えそうな声を遮るように襖を勢い良く開ける、目に入ってきた光景はAが何かの妖に首を絞められているところだった。
咄嗟に妖に飛び蹴りをかましてAから遠ざける。
『A!!無事!?』
「……っ」
『A…?どうしたの?』
返事がないためAに駆け寄り肩に触れようとした
・
・
_____でも、僕の手はAに触れずに身体を貫通した。
『なんでっ!?……!!』
僕が呆然としている間にまたあの妖が暴れようとしたので必死に抑える。
その時僕の目が捉えたのは
……なんであの日の僕が!?
その時、妖がAに触れた。僕は咄嗟に硬直した身体を動かしたがAに触れてしまった僕の身体を触ることが出来ないらしく、虚しく手が空気を掴む。
「…まふまふ様、やめてください!!」
『壱夜!!』
Aを守るために壱夜が入ってくれた、ホッと息をついたのも束の間に壱夜が壁へと吹っ飛ばされた
『っ…(どうする?どうする!?どうすればいい!!?)』
混乱する頭の中に自分の声が響き渡った。
声のする方に顔を向けるとそこには幼い時の僕が立っていた。
「ねぇ、なんでそんなに慌てるの?」
『なんでって…A達が危ないからだよ!』
「…よくわかんないや、だってその子を殺せば君の暴走は止まるのにさ」
『何言ってるの?Aを殺すことは絶対にしないよ!』
「オレはお前の中の本能だ…本当はあのAって奴も食い殺したいんだろ?…なんで躊躇する、戸惑う、辞める…本能のままに動けば楽だ」
『っ……いやだ、傷つけたくない』
「そう言って自分の欲を隠すなよ、今回の暴走はお前が欲に耐えきれなくなって溢れ出たせいなんだからさぁ……楽になれよ、そしたらみーんな幸せだ」
…確かに、お嫁さんだからとゆう理由は嘘かもしれない。
でも……大切なのは、本当なんだ…!
「__僕は…殺さないよ」
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ちょこ - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (2021年5月19日 19時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
あや - 始めまして!この小説すごい好きです! まふまふさん推しなので得に! 受験お疲れ様です 更新頑張ってください! (2020年4月3日 0時) (レス) id: a7aad2115f (このIDを非表示/違反報告)
胡桃きら - 推しを愛で隊(夜桜)さん» お返事ありがとうございます。受験だったのですね、お疲れ様です!そしてほんとにすみません、、何回も読み返していてこれまで占ツクで読んだの中でトップ3の中に入るぐらいだいすきな作品です!これからも応援しています、作者様のペースで更新頑張られてください。 (2020年3月29日 21時) (レス) id: 5346f0bcd8 (このIDを非表示/違反報告)
推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - 胡桃きらさん» 初めまして、そんな有難い言葉を頂いて本当に嬉しい限りです…!!受験も終わりましたので、更新を少しずつ再開しようと思っています。我儘なんかじゃありません!!わざわざコメントして頂けるなんて驚きましたが…w更新は再開します。絶対なのでご安心して下さい!! (2020年3月7日 14時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
推しを愛で隊(夜桜)(プロフ) - あいろさん» あ、ありがとうございます!!! (2020年3月7日 13時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2019年4月9日 0時