ぶりっ子は実は歌い手でした。【歌い手】

やっと！！握手会！はい！ ページ13

you side

『今日は来てくれてありがとう！あ、私の缶バッチ、買ってくれたんだ！なんか嬉しいなぁ』

私は目の前の女の子の手を包むと、女の子はにっこり笑った。
可愛ええ……。
リスナーが可愛すぎて辛い！！

『じゃあ、またねー！ばいばい。』

「ば、ばいばいっ！」

女の子は恥ずかしそうにはにかむと、控えめに手を振ってくれた。
可愛ええ……！！

『……可愛かったぁ……。』

「あ、すーらちゃん！」

この声は…

『まふまふさ…「しーっ！バレちゃダメでしょ！もー！」

まふまふさんが私の口を両手で塞いだ。

『むぐっ…はぁっ、本当に来た…。』

「wTwitterで言ったから信じなかったのw」

『はいw』

あれから(黒那がまふまふさんを家に連れてきた時)まふまふさんとはちょくちょく遊ぶ仲になった
なので、今日来てくれたのかもしれない。

「えっとさ、いきなりで悪いんだけど……LINE交換しよ？」

『え？いいけど、どうして今なんですか？』

「最近僕忙しくて…。LINEだったら色々話とかできるでしょ？だからさ、いいかな？」

『全然大丈夫です！えっと、フルフルしますから…っと、OKです！』

「ありがとー！」

まふまふさんはにっこり笑ってそっとこちらに手を伸ばしてきた。
え、なになに。

「…ゴミついてる。」

『あ、本当だ。ありがとうございます！』

「…えっと、僕これから用事あるから帰るね。今日はありがとう！」

『こちらこそありがとうございます！あ、ちょっと待ってください！』

「？」

ぎゅ

私はまふまふさんの手を取り、ぎゅっと握った。

握手会、だから。

「え、と、ありがとう。」

『握手会なので！握手しないのは勿体ないし！今日は本当にありがとうございました！』

「…ありがとね、すーらちゃん。」

そう言うとまふまふさんはすーっと出ていった。

え、嫌われた？

握手しない方が良かったかな。
嫌われてたら悲しいやつ(語彙力)

ドキッとするやつ→←握手会まであともう少し！

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