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episode.8 ページ8

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「うらたさんお帰り」




「案外早かったですねぇ。まあ、所詮は人間やし逆らうなんてことできひんわ」




「まあな。ていうか、どうやって起こすか」




そう言って周りを見渡す。会場の裏にいる俺たちは今、唯一パーティを拒否した彼女を連れている。




「僕が起こすわ!パーティの隅にでも居させといてあげて、能力で起こすから」




そう言って坂田が手を一振りすると、魔導書が出てきた。流石賢者の末裔。こういうところは阿保だとは言えない。





「じゃあ任しとくわ、その間に俺は綺麗な子でも探してくるわなー」



「志麻くん…ぼくも着いていきますわ…」




そう言って去った二人の後にパーティ会場から大きな悲鳴が聞こえた。きっと、志麻とセンラが出てきて興奮しているのだろう、なんて馬鹿な女たちだ。アイツらの裏の顔も知らずに。




「じゃあ、坂田いくぞ」




「任せときや、うらさん!」




そう言って微笑む坂田こそ、女たちの悲鳴を沢山浴びればいいのに。どうして悲鳴を嫌い、口を呪文で塞ぎ、女たちの時を止めてしまうのだろうか。




「…侮れない男だな」



分かりきっている俺の言葉に坂田は何かを感じ取ったのか、いつもの笑顔を見せた。

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設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船 , ハロウィン   
作品ジャンル:その他
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ハゲつるマン@19830617(プロフ) - 雪華さん» すみません、間違えていました、指摘ありがとうございます! これからもこんな作者ですがよろしくお願い致しますね! (2019年1月17日 18時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。ストーリーが面白くて好きです!あと、捕食者って食べる側なので被食者がただしいのではないでしょうか? (2019年1月17日 0時) (レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
ハゲつるマン@19830617(プロフ) - ちゃちゃるさん» ありがとうございます! (2018年11月3日 13時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃる(プロフ) - 今作もとても面白いです!!続き楽しみにしてます♪ (2018年11月3日 13時) (レス) id: 461b4b0bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ハゲつるマン@19830617(プロフ) - 笑笑 ハロウィンナイトは明日ですよ!(あと一時間半) (2018年10月30日 22時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハゲつるマン@19830617 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年10月23日 22時

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