luz「天月すんうるさいんやけど」天月「誰か僕の靴下しらない？！」そらる「ごめん俺が食った」まふ「ごめん僕が捨てたわ」貴「何この家」

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「んん……」



眠たい中、目を少し掠めると。


だれ…？


そらる「あ、起きちゃった？」


目を少し大きくして、私の側に寄る。



「そらるさん…？なんで…」



半分ぼけているのか自分の喋っていることすら認識が薄い。



そらる「起きたら風邪薬が置いてあって、まふなって思ったけど、女性用のやつだったから」



なに言ってるのか全然分からないけど、看病しに来てくれたのかな。



「はは…ありがとうございます」



体が重くてだるくて、早く寝てしまいたい。


寝返りをうったその時、冷たいものが額に当たって。



そらる「熱、あがってるよね。」



そらるさんの指、かな？冷たい…



そらる「冷えピタ貼るね〜」



貼られた瞬間、その部分が冷やされていって


とても心地よかった。


「あ、ありがとうございます…」



そらる「返事しなくていいから…それより、汗かいてきたから拭くね」


背中とかは毛布を被せたまま、下着が見えないように丁寧に汗を拭いてくれているのが分かる。



優しい、なあ



そらる「俺さ、前インフルかかった時Aちゃんが付きっきりで看病してくれて、」




そらる「ほんと…嬉しかったから、恩返しみたいなもんで」



「………」



そらる「だから、今日は俺に任せて。」



手が熱い…



そらるさんが、私の手を握ってるの？



うれし。



そう思うと自然と笑みがこぼれて。




「嬉しいです。私がいなくても、平気そう…」



そらるさんも子供じゃないんだ。



そんな世話役なんて。



笑っちゃうね。





意識はそこで切れた。

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