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あれ案外合うな、なんて思いながら珈琲を片手にポテトチップスにまた手を伸ばす。
私が無言で食べ続けていると、茜に笑いながら「気に入ったならもう少し持ってこようか?」なんて言われてしまった。
いやでも、それは困る。
油は摂取しすぎると太るし、肌荒れるしニキビ増えるからだめだ。
『私を惑わせないで……まじで太る……』
茜「いいじゃんいいじゃん。一緒にデブ活しよーよ」
『いやほんと、冗談にならないから』
ケタケタと笑う茜を前に、私は一先ずポテトチップスの袋を掴むと袋を縛って閉じて封印して見せた。
えー、なんて残念そうな声を出す茜だが、それでも顔は笑っていて楽しそう。
ていうか、すっかり忘れてたけど私メイクについて相談しようと思ってたんだった。
『リップ、この髪とカラーに似合う色なんだと思う?前は似合わなかったけどブラウンとか合うかな?』
茜「あっ、確かに。この前新色買ったからそれでいいなら試してみる?」
『やった』
その後は女子トークをするように、あのコスメがよかっただとかこれが使いやすいだとか、色々と話していればいつの間にか時間は経ち外は暗くなり掛けていた。
明るい系よりも、控えめなブラウン系統のものを使うのが似合うと分かったから今度出掛けた時にコスメ爆買いしてこようかな。
お金貯めとかなきゃ、なんて思いながら茜の声に従って軽いメイクを済ませてから立ち上がる。
茜「え、夕食どうしよ、焼肉でも行く?」
『お、行くか』
茜「ていうか、結局デブ活してんじゃんうちら」
『焼肉は別腹〜。それに、私は太りにくい体質だから大丈夫ですぅー』
適当な会話をしながら、私たちは家を出て一先ずブラブラと歩いて店を探す事にした。
所詮、量産型という服装をしながら、細くてモデル体型であまり横を歩きたくない体型の茜と一緒に夜景が広がる広場で、雑談を交わらせながら歩く。
まさかの本当に焼肉屋さんに行くらしく、茜に手を引かれて私は中へと足を踏み入れた。
茜「よっしゃー!今日は食べるぞー!!」
『太るよ』
茜「今日はいいの!」
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彩花/ayaka(プロフ) - 更新楽しみにしております。 (2022年8月18日 9時) (レス) @page28 id: cbcf5b3031 (このIDを非表示/違反報告)
或世(プロフ) - 更新もう無いですか??? (2022年1月10日 23時) (レス) @page28 id: 8e7d4db9f1 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 初見です!あの…途中泣きました(っω<`。)そらるさん…(泣)ずっとそらるさんだけ残っていたんだ…やっぱりそらるさんは優しいな(っω<`。) (2021年12月27日 1時) (レス) @page28 id: 627a75f878 (このIDを非表示/違反報告)
半チャーハン大盛りで - 続きがめっちゃ気になりはる…更新もうやめてしもうたんかな…? (2021年12月20日 23時) (レス) @page27 id: f51034a641 (このIDを非表示/違反報告)
霧雲@こたぬき - 何度見てもええ話やなぁ、泣ける。。。続き楽しみにしてますねぇー!(関西弁続きだとは・・・) (2021年9月26日 1時) (レス) @page27 id: d5c18e25b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリンク&starlily x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年5月6日 0時