女子力磨けば？【Sou】

◆ ページ18

「奏〜」

そ「んー？」ﾂﾝ

「引っかかったーｗｗｗ」

今屋上で、奏に肩トンほっぺツン(作者命名)をやっています。

そ「………」

「…え、奏？」

奏は何故かほっぺを赤くして下を向いた

そ「……意味わかんない」

「え、何？怒った？」

そ「伊吹にベタベタしてると思えば隙ついてきて…」

「隙？」

そ「そういうのずるい……」

「、え？」

くるりと視界が変わったと思えば

ドサッと言う音と共に、コンクリートに背中を思い切りぶつけた

「いった……なにす、」

「何すんの」

その言葉は出なかった

奏の顔が目の前にある

こんなに至近距離で見たのは初めてで戸惑ってしまう

第一、奏がこんなことやったのも初めてで驚いているのに

不可解なことばかり起きて、頭が混乱する

「ぅ、え、奏？」

声をかけても、奏は何も答えない

自分の両手首は奏に押さえつけられ、馬乗りされている状態で身動きも取れない

背中にひんやりとしたコンクリートの感触が伝わる

背中は地味にズキズキする

幸い、お弁当は食べ終わってなおしていたため、大変なことにはなっていない

しかし、


無言の状態だ。

この空気をどうやって変えるか

「………」

ついに何も思いつかなくなって、苦笑いしてしまう

目をそっと逸らす

そ「逸らさないで」

「ふぁい！」

いつもより低い声で言われたため、すぐに視点を戻してしまう




こんな奏は見たこと無い

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