検索窓
今日:4 hit、昨日:20 hit、合計:98,013 hit

ページ45

次の日。
外からはミンミンと鳴く蝉の声が聞こえて、私は涼しい冷房が効くリビングで寝転んでいた。
蝉の声が聞こえるだけで鬱陶しく感じてしまうのは、きっと部屋の中なのにむしむしと暑いせいなのかもしれない。
私は寝転ぶのをやめ、起き上がり、テレビをなんとなくつけた。
テレビにはアナウンサーがいて、今日の天気について話していた。
東京の天気は、快晴、32度・・・

『はぁ!?30度超え!?あっつ!!』

私はテレビを消すと、深いため息をついた。
アイスとかがあったならまた変わったかもしれないが、生憎私の家にアイスというものはない。
買いに行こうと思えば行けるが、今のテレビを見てしまったため、一気に行く気がなくなった。
出来ればここから動きたくはない。
そう思った瞬間に、ピンポンとチャイムが家の中に鳴り響いた。

『はぁ・・・誰だよ・・・』

私は決断した瞬間に動かなければいけなくなり、イライラとしながら玄関へと行く。
鍵を迷いなく開けて、普通の扉とは違って少しだけ重い玄関の扉を押すと、目の前には真冬が立っていた。

「水上さん!おはようございます!」

無言で玄関の扉を閉めようとすると、扉を掴まれて閉めるのを止められる。
結構非力な面を前に見せていたから、勝つと思っていたけど、やっぱり私は女で真冬は男だから少しずつ扉は開いていく。

『・・・しつこい人はモテない』

「モテなくていいです!僕は、水上さんとお話がしたいんです!」

私は真っ直ぐに私のことを見つめる真冬を見て、ためらって力を緩めてしまった。
すると、一気に扉を開けられてしまった。

「・・・入ってもいいですか?」

『・・・・・・どーせお前しつこいから入ってくるんでしょ?・・・・・・どうぞ』

家に上げ、私がさっきまでいた部屋に入れた。
私が後ろにいたから、真冬は振り返って、私のことを不安そうな瞳で見つめる。

「・・・水上さんは・・・僕のこと嫌いですか?」

。→←8章 忘れられる>嫌われる



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (138 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
140人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , まふまふ , 学パロ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あづの ひみ(元朝日菜薔薇)(プロフ) - 桜鈴(みすず)さん» ありがとうございます。私は東京なのでいつ感染するのかとビクビクしていましたが、桜鈴さんのコメントを見て頑張ろうと思いました。桜鈴さんもコロナに負けずに頑張りましょう。 (2020年4月13日 11時) (レス) id: 519239ae11 (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴(みすず) - これからも頑張って下さい。コロナウィルスに負けないよう、群馬から応援し続けていますね。 (2020年4月13日 7時) (レス) id: 3e552d64a0 (このIDを非表示/違反報告)
あづの ひみ(元朝日菜薔薇)(プロフ) - 桜鈴(みすず)さん» コメントありがとうござます。私もこんな物語があったらと思って書いていることが多いので、同じ気持ちの方がいてくれて嬉しいです。私の作品を見て泣いてくれてありがとうございます。 (2020年4月12日 11時) (レス) id: 519239ae11 (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴(みすず) - 何度か、泣いてしまいました。こんな物語があったらよかったのに。 (2020年4月11日 23時) (レス) id: 3e552d64a0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あづの ひみ(元朝日菜薔薇) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/AdAsnhmp/  
作成日時:2020年1月18日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。