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はじめside
あ、そう言えばおっさんに伝えておきたいことあったんだ。
「あ、悪い…A。」
「どうしたの？」
「おっさんに電話しなきゃ。」
「あ、ごめん。」
「そんなシュンとすんなよ。笑」
Aの頭に手を置いて、
ポンポンと優しく撫でながらおっさんに電話をかける。
《所轄から大体のことは聞いたよ。死者が二人出たんだって？》
「そう言えばおっさん、検査の方はどうだったの？」
《おぉ…何とかな。》
「ちょっとはじめちゃん、聞こえないよ。」
そう言ってベットの上で俺の腕を取って耳を近づけたA。
にしても…顔近いな…。
《なんだ、Aも居たのか？》
「剣持さん！で、検査の方は？」
《実はな…痔だった。》
「「フッ/フフッ、痔かよ。」」
《ただの痔じゃねぇぞ。お前ら、深刻な痔だよ。》
深刻な痔ねぇ。笑おっさんらしいや。笑
《どうでもいいわ！そんなこと。》
《自分で言ったんでしょ？》
《で、調べてほしいことって何だ？》
「海老沢邦明って人について調べてほしいんだ。」
《海老沢邦明？》
「今、不動総合病院で入院してる人で、今回の事件で関係があるみたいなんだ。」
…にしてもさっきから気になるんだけど、Aの胸が俺の腕に当ってる!!←
《わかった。》
《おい金田一、A。鬼火だって？
鬼火が人を殺したってホントか？》
急に部長の声が聞こえてAと思わず顔を合わせた。
なんで部長が病院にいるんだ？
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作者名：反町ゆうり
| 作成日時：2022年3月7日 20時
