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Aside
もぉ…家に帰りたい、ふかふかのベットで寝たい←
「なんなの?今の音。」
「部屋の中に誰かいる?」
「きゃっ!」
「何?何?何?」
私達が居る廊下の電気が付いて、前を見ると椎名さんが居た。
「一体何の騒ぎですか?」
「この部屋の中で森村さんが死んでた。いや、死んでた。」
「えっ!?」
「何、くだらないことを。」
「ウソじゃない!俺も見たんだ。」
はじめちゃんと加藤さんがそんなことを言ってるけど…ホントなの?
「塚原さん、この部屋の鍵は?」
「食堂あります。」
「すいません。」
新谷さんが百日紅の間の部屋の鍵を持ってきてくれてドアを開ける。
部屋の中を見てみると何も無かった。
「何で?消えた?」
「何もないじゃないか!」
「もう、びっくりした。」
「そんなはずない。確かに見えたんだよ。」
はじめちゃんに加藤さんが当たった時、ゴミ箱がはじめちゃんの足に当たった。
あれ…あのゴミ箱、あそこにあったっけ…??
「もう、あなた達ウソついたでしょ〜?」
「ったく、もう〜。こんな遅くに、
くだらないことで騒いでんじゃないよ!
おいみんな、部屋に戻りなさい。」
先生の一言でその場にいた新谷さんや、
他の研修医の人達…それに加藤さんも部屋に戻って行った。
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月7日 20時