【文スト】【江戸川乱歩】塩対応彼女。【文豪ストレイドッグス】

対応。２５ ページ28

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『嫌っ！』


ドンッという音の後にドサリという音。

一瞬の事で理解が出来なかったが、Aの「やってしまった」というような顔で思考が追いつく。

＿＿＿＿＿僕は、Aにキスをしようとした。

そうしたら、Aに拒まれた。突き飛ばされて尻もちをついた。

Aは一瞬電流が流れたかのように停止したがスグに「やってしまった」という顔になり我に帰った。


『ら、乱歩…！ゴメン、大丈夫？』

「……」


何時もの冷静さや対応は無く、とても焦っているA。

大丈夫じゃ、ないよ。


『ちょっとビックリしちゃって…。何処か痛い所ない？ゴメン…』


痛い？うん、痛いよ。

＿＿＿＿＿心が。

気持ちが、すごく痛い。


「…ね、A」

『な、何？本当にごめn「Aはさ、本当に僕の事を好きなの？」…え？』


こんな事聞いて、何をしてるんだ僕は。

Aが僕の事好きなのは分かってる。

何だかんだで一番僕を分かってくれてるし心配してくれている。

本当に偶にでレアだけど、『大好き』って云ってくれる。

それでも、こんな反応されたら。

自信が無くなる。


「…ゴメン。そろそろ下着くよ、降りよう」

『…うん』


ゲームの戦利品で手に取ったデートは

重い空気を残して終幕を迎えた。

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