【文スト】【江戸川乱歩】塩対応彼女。【文豪ストレイドッグス】

対応。１４ ページ17

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冷えピタを取ってきてAの額に貼る。

『ひゃっ』という短い悲鳴を上げて肩を震わす。

暫くしてると、意識が覚醒してきたのか先程よりはハッキリとした言葉で話してくる。


『あー…、ダルい』

「そりゃそうでしょ、熱あるんだから」

『あぅ……』

「本当に大丈夫？何時もなら『そんなの分かってる』とか云うのに」

『こんな時にまで云ってほしいの…』

「いや、少ししおらしくて素直なAが一番いい」

『私は何時も素直だよ…。あー……』

「…君が元気無いと寂しいよ、つまらないよ。早く治って何時もみたいに喋ってよ」

『いや、治るも何も風邪じゃないからね？』


…確かに。

こんな簡単な事に気が付かないなんて僕らしくない。


「同じ様なものでしょ！早く熱下げて！」

『…乱歩』

「何」

『ありがと』

「…！べ、別に普通だし！……彼氏だもん」


あぁ、最後の方はゴニョゴニョになっちゃった。聞こえてるかな。

不意打ちはズルいよ、然も笑ってるなんて。

心臓に悪いよA。

熱のせいで顔が赤くなっているので何時もよりやけに色っぽいから余計に、だ。


『乱歩』

「ん？」


平常心を装って返事をする。


『…乱歩ー』

「だから何。どうしたの？」

『私の彼氏乱歩さん。手を、繋ぎませんか』

「…いいですよ」


Aさん気付いてますか。

君は寝転がってて僕は座ってるんですよ。

自然と上目遣いになってるんだよ。誘ってんの？








然し、熱出てるからって耐えた、凄く耐えた。


僕の理性は壊れなかった、頑張った。

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沢山のお気に入りと閲覧有難うございます┏○ﾍﾟｺ

お星様に色が付いてて歓声上げました(ご近所迷惑の見本)

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