【ＨＱ短編集】推しに推されて何が悪い

＊ ページ39

＊続き

五色
「え…今日って…ッ」
ボーッとカレンダーを見上げて、いきなり気付く。気付いた途端、一気に顔から血の気が引いて慌てて部屋を飛び出した。
「しッ白布さん！！A見ませんでしたか！！」
白布「はあ？？？」
通りすがりの白布にまで縋って、寮全体で探すことになる(笑)←

白布
「ったく…！」
後先見ずに飛び出していったAちゃんのあとを追いかけて部屋を出るも、もう見えなくなってる。小さく舌打ちしたあとに、寮内を虱潰しに探してくれる
「アイツ…どこ行ったんだ」
なかなかAちゃんが見つからなくて、せっかくの誕生日なのにっていう罪悪感にジワジワ苦しめられ始めるしらぶんであった

牛島
「…」
無言でカレンダーを見つめたあと、部屋を出る。Aちゃんが行きそうな場所を急いで探し回って──
「ここに居たのか」
『っ、牛島さん』
部室でボーッと部誌を眺めているAちゃんを発見。
「さっきは言い過ぎた、悪かったな。…一緒に帰らないか？」

天童
「ありゃりゃ…」
あちゃ〜。って呟いて、珍しく慌ててAちゃんを探し始める。あちこち探し回って、やっと見つけた。
「A、見ぃつけた！」
『わっ、天童さん…！？』
喧嘩してたなんて忘れたみたいに、後ろからぎゅって抱きついてくる
「ハピバー！…あと、ごめんネ」
ちょっと言い過ぎた…と、反省している模様デス。

川西
「やべっ…」
タラ…と冷や汗を流して呆然とする。カレンダーを凝視したあとに、スマホと誕生日プレゼントを引っ付かんでAちゃんを探し始める。
「A！」
『川西さん…』
何とか見つけると、気まずそうな顔してプレゼントを差し出す。
「さっきはごめん。…誕生日おめでと」

瀬見
「やらかした」
サーッて顔を青くして、カレンダーを見上げる。ヤバイ、に頭９割９分持ってかれる。
「アイツ、どこ行った…！？」
急いで部屋を飛び出して全力で探し始めるけど、最初のタイムラグのせいで全っ然見つかんない。珍しく焦る。
「っ、いた！！」
やっと見つけると、直ぐに捕まえて即行謝る

灰羽
「ｱｯ…」
一気に絶望する。さっきまでの喧嘩を走馬灯のように思い出して、Aちゃんに放った(ボキャブラリーの少ない)暴言の数々に後悔しまくる。
「とにかく、探さないとｯ！！」
アリサ「れ、レーヴォチカ！？」
アリサさんが思わず道を開けるくらいの勢いで家を飛び出していった。

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