花束 ページ1
『おばけなんてっないさ〜』
一人、そう歌ってみる。
今朝見たニュースが頭にこべりついて離れないのだ。
そのニュースというのが連続殺人犯で指名手配されている〈芥川龍之介〉のことについて。
今まさに通っているこの通学路こそ昨日の7時ごろ芥川がいた場所になるのだ。
なんでこんなところを通るのかって?
一番の近道だからさ!なんて呑気に云ってられないのが現実というやつ、
ただここに子猫たちがいるとの噂を聞いてきてみたくなったのだ。
実際来て見ると此処は昨日のニュースで云われていた場所で震え上がっています。
『仔猫なんてどこにもいやしないやんけぇ(泣)』
スクバの紐を握り直しただ明かりのある方向へと進んでいく。
歩いていくうちに一つ不自然なことがわかった。
それは足音と重なってなにかが私をつけてきているということ。
『…ゴクリ』
唾液を飲み込む音が空間に響いた気がした。
コツン
コツ
コツン
コツ
矢張り私に合わせて歩いている。
怖い。
そう思ったのも束の間目の前を数匹の仔猫が戯れながら出てきたのだ。
『カッッッワいいいい‼』
すぐさまそこに近づき撫で回す。
仔猫たちの可愛らしい鳴き声が鼓膜を震わせた。
『めっちゃ可愛い…まじ…もう…あぁ』
そんな風にして悶えている時不意に肩を叩かれた。
反射的に振り向いた時にはもう遅かった。
「僕の名は芥川龍之介、僕の伴侶になってくれぬか」
目の前に出された黒薔薇に息を飲む。
告げられた言葉の意味もわからぬまま彼が知るはずもない私の名前を呼んだ。
「A」
彼の笑顔は血に赤く染まっていた。
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あ - 続き待ってます!! 面白かったです! (2023年4月14日 23時) (レス) @page22 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 何故、芥川君がオラの名前知ってんだ? (2020年5月25日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - 本当に芥川さんが格好良すぎて格好良すぎて無事昇天しました…!この様な神作品に邂逅する事の出来た私は幸せです!!!!!! (2020年2月23日 19時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
林檎ばたけ(プロフ) - 納豆御飯さん» わわっ!嬉しいです……!!期待に応えられるよう頑張りますので!!泣 (2020年1月1日 20時) (レス) id: 29e406539b (このIDを非表示/違反報告)
納豆御飯(プロフ) - 貴女の書くヤンデレが大好きです! 更新、無理せず頑張ってください! 応援しています! (2019年12月28日 20時) (レス) id: d545145139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎ばたけ | 作成日時:2019年3月16日 15時