後悔してろよ ページ43
それから程なくしてまた新しい抗争が始まった。
「死体だらけでうんざりするな」
辺りに立ち込める死臭に顔をしかめながら歩く。
俺は目立ちにくい様に真っ黒な外套を着ながら歩く。
「………一般人とかが巻き込まれてないと良いが…」
そう言いながら曲がり角を曲がると銃を武装した仮面を被った奴等と鉢合わせした。
俺は慌てることなく直ぐ様壁に身をつけて飛んでくる銃弾を避ける。
ガスンッガスンッと音を立てて壁に当たる音を耳で聞きながら外套に隠していた手榴弾のピンを抜き相手に投げつけた。
「手榴弾だ！！退避しろ！！」
そう叫ぶのを聞きながら笑う。
今投げた手榴弾は俺の特別手製の物。そんじょそこらの手榴弾の倍以上は威力がある。
俺は被爆しない為にその場を離れて呟く。
「地獄で俺に銃を向けた事を後悔してろよ」
その瞬間路地で爆発が起こるのに笑みが溢れた。
「無知は己を殺 すってな」
俺は抗争の最中そう鼻唄を歌い出すのではないかと言う程上機嫌で歩いていた。
そして路地の分かれ道を通ろうとしたその瞬間誰かに強く引っ張られた。
「しゃがめっ！」
「えっ？あ？はい？」
あまりの緊迫した物言いに俺は指示通りにしゃがんだ。
その瞬間頭の上を大きな窓ガラスの破片が飛んで行った。
「は……」
「よかった。怪我はないか？」
あまりの衝撃に腰を抜かしていると、どうやら俺を引っ張りしゃがめと言った赤髪の青年が心配気に俺の顔を覗き込んできていた。
「え、あ、はい。おかげさまで……」
「そうか、ならよかった」
そう言って去ろうとした青年の裾を俺は考えるより先に掴んでいた。
「何かあるのか？」
「え、あ、いや、その。助けて貰いましたしお礼を……」
「あぁ、なんだ。そんな事か」
納得した様に頷いた後青年が一枚のカードを出して渡してくる。
「それなら此処に来てくれ」
「あ、はい」
そして去っていった青年の後ろ姿を見送った後渡されたカードを見る。
「バー『ルパン』……？」
俺はあまり聞いた事のないバーの名前に首を傾げるのだった。
ーー
補足ですが中也さんは桐崎君の事を覚えていますが探偵社員だとは知りません。
【桐崎君にとっての周りの印象】
乱歩：唯一異能で一度自分の事を忘れた筈なのに覚えてくれた人物。推理だけで自分との関係を割り出した乱歩の事は本当に凄いと尊敬している。
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那戯田沢 亜須@グラブル中毒者(プロフ) - 倉の中の石さん» ありがとうございます！思惑通りに暗い過去と思って頂けてついガッツポーズを仕掛けました（笑）続編頑張りますね！！ (2019年7月8日 0時) (
レス) id: 480a6a9b45 (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石 - すごく面白いです。こんなに自然な暗い過去は久しぶりに見ました。続編も頑張ってください。 (2019年7月7日 17時) (レス) id: 873805d7e2 (このIDを非表示/違反報告)
那戯田沢 亜須@グラブル中毒者(プロフ) - 鶴さん» 読んで頂きありがとうございます！更新頑張りますね！！ (2019年7月7日 14時) (レス) id: 480a6a9b45 (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです！更新頑張ってください！応援しています！ (2019年7月7日 14時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
那戯田沢 亜須@スマホ使用不可で低浮上中(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます！まだ推敲中ですががんばりますね！！ (2019年7月5日 20時) (レス) id: a29dbc7b52 (このIDを非表示/違反報告)
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