【文スト×暗殺教室】E組に来た異能少女は今

40 人間観察 ページ6

周りがよく見える木に登り、人間観察を始めた


誰が一番早く来るだろう


足をぶらぶらさせながらそう考えていると、誰かの足音が聞こえた


誰かと思い見てみると…


「生徒会長さんか」


退屈しのぎに、面白そうだから声をかけてみた


「生徒会長さんは、朝来るのが早いんですね」


勿論、木の上から


「!!…誰だお前？見たことがない顔だな」


上からの声に少し驚き、すぐさま私の方を見て質問を投げ掛けてきた


理事長の息子なだけある

切り返しが速い


親子揃って似た者同士か


「おい！聞いているのか！」


あ、質問に答えるの忘れてた


「すいません、少し考え事をしてました…
この度、こちらに転校してきた香月 Aです
転校初日でE組行きになったので、知らなくて当然ですね」


「ほう…」


私がE組の生徒だと知ると、少し面白そうな顔をして、私の方をじっくりと見た


「転校初日にとは、珍しいな
何をしでかしたんだ？」


好奇心で目がぎらついている
私について、興味を持ったらしい

面白そうだが、詮索されては困る
遊ぶのは、ここまでにしておこう



「テストですよ
問題はそこそこ解けたんですが、全教科名前を書くのを忘れてて…
じゃあ、私は行きますね」


ありきたりなバカがするようなことでE組行きになった、という私の設定を言い、木から飛び降りて坂を登った


良い具合に時間が潰せてよかった



浅野side

なんだったんだ、彼奴は


テストに名前を書くのを忘れて、E組行きとか、聞いたことない


なかなか面白そうな奴だ


そういえば、テストはそこそこ出来たと言っていたな


実力がどれ程か、次の中間テストが楽しみだ

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