【文スト】ヤンデレ文豪、アナタに夢中。【日替わり】

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今日のヤンデレ文豪は…… - 2024年5月9日

【ニコライ・ゴーゴリ】




彼の目を盗み、彼の落としていった鍵を使って手錠を外し、足に結ばれた縄を解く。
私は今、逃げている。
自由を唱える彼から逃げ、自由を手に入れる為に。

出来るだけ音は立てず、迷路のような道を走る。
暫くすると、一筋の光が見えてくる。きっと、彼処が出口だ。

そう光に向かって走り出そうとした、その時。



「はぁーいタッチ!鬼ごっこはお終いだよ」



彼の声と同時に、私は彼の外套の中に引きずり込まれる。
拙い、見つかってしまった。



「さて、ここでクイーズ!私から逃げようなんて考えた悪ゥい子はだぁーれだっ!君ぃ?せいかァーいっ!!」



何時もと変わらない、否、何時もより怒りの籠った声で、彼は私にクイズを仕掛ける。



「全く、如何してこんな事するんだい?私は君をこの世界から守っていると云うのに」



守っている?こんなのただの監l禁だ、莫迦げている。
だがそんな事を云った時には、本当に殺されてしまうかもしれない。私は閉口し、彼の機嫌が直るのを待った。



「まぁ君が無事ならいっか!さぁ、早く手錠を着け直さないとねっ!」



そうニコニコと私の手首を掴み、熟れた手つきで手錠を掛ける。
そして足にも先程のように縄を結ぶ……と思いきや、彼はいきなり私の足の付け根を撫で、温度を感じられない程の低い声で囁いた。



「嗚呼……次逃げ出そうとしたら、この邪魔な足も切り落とすからね?」



私はゾッとして、声も出せなかった。
その様子に彼は又ケラケラと笑い、縄を結ぶ。



「そういう事だから、諦めてねっ!」


「あははっ、怯える顔も可愛いなぁ……」


「でも君は笑顔が1番可愛いよ?だからさぁ……」





「ほら、笑って?“僕”だけのYOUちゃん」




──監l禁型

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