チートですがなにか？【歌い手】

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『失礼します。Sランク一年です』

「ああ、入ってくれ」


中に入るとそらる先輩たちはもう着いていたようで、理事長の前で直立している


理事長は椅子に座り、きっちりとスーツを着こなしている


白髪の髪をオールバックにして、俺たちを見て優しく微笑む


一般的にいうダンディーおじさんだ


俺は、そらる先輩たちの前に歩いていき、理事長の前に立ち、









『くそはげじじぃ！！！！』









S「「「「！？！？？！？」」」」


思いっきり拳骨を頭に落とした


「まだ禿げてないわ！！！

失礼なガキめ！！！」

『若作りジジィがなに言ってんだよ！！！

俺、真面目に授業受けてたんだぜ？』

「ありゃ、それは失敬」


目の前で俺とジジィの言い合いを見ているSたちは驚きで目を丸くしている


ジジィは、スーツのネクタイを緩めて、ジャケットを脱ぐ


sr「えっと、お二人の関係を聞いてもいいですか？」

「ああ、こいつか。こいつはわしの恩人だ」

『せやぞ。もっと敬えジジィ』

「シャラップ」


恩人と言うのを詳しくいうと、


このジジィが道を間違って、何故か知らんが断崖絶壁にへばりついていたのを俺が助けた


散歩してたら絶壁から声が聞こえるんだから本当にビビったよ


ちなみに、最近知った道間違いの理由は


このジジィの能力が俺と同じ創造で、瞬間移動を使って落ちたんだと


それなら、また能力使えって話だけどな


そっからいまだに交流が続いてる。


俺のこともやんわりだが、ちゃんと把握している一人だ


『んで、なんで俺らを呼んだんだよ』

「ああ、そうだ。君たちを呼んだ本題を話そうと思う」


切り替えが早いのはこのジジィの特徴だが、


今回はいつになく真剣な顔つきだ


これは、嫌な予感がする

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