チートですがなにか？【歌い手】

12　坂田side ページ14

んじゃ俺も本名から言うな


俺の本名は坂田(さかた)祐哉(ゆうや)


俺んとこもうらさんとこと似て優秀じゃないと要らないみたいな感じだったかな


でも、ちょっと違ったのは学校に行かせて貰えなかったこと


サブも無くて、猛炎も弱い。


だから、学校にも行かせて貰えんかったし、ご飯もまともに食べれんかった


隣の家の子とか親戚の子たちが賞をとると、「あの子に比べてあんたは」ってよく殴られてた









ー「ホントにあんたは、できない子ね」ー

ー「ご、ごめんなさい」ー

ー「喋らないで！耳障りなのよ！あんたの声！」ー









でも、人が来るときだけはいい子ちゃん演じて、自分偽って。


暫くしたら、声も自由に出せんくてな、機嫌が悪い日は少し動くだけで殴られてた


うらさんと会った日も父親の方の機嫌が悪くて家追い出されて、泣きながら歩いてた。


ろくに服なんて貰ってなかったから、半袖で泣きながら入った公園でうらさんと出会ったんや


それで、仲良くなって、まーしぃとセンラも遊びはじめて









ー「坂田。お前無理しすぎなんだよ」ー

ー「なに言ってんだ？俺は坂田の声好きだぞ」ー









家から逃げるようにこの学園に入った。


でも、うらさんが、信用してた人から馬鹿にされて泣いてるとこ見て、


俺も無闇に信用しちゃ駄目なんだって思った。


俺も仮面を着けるのは小さい頃から慣れてたし、


誰かを刺激しないように、誰かが俺の言葉で怒んないように


それだけを考えて過ごしてきたんや。


こんなもんかな。俺の過去は

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