チートですがなにか？【歌い手】

ルビーとグリーンガーネットの声　0 ページ2

『ミシェル』

「どうしました？」

『お前、どう思った？』


放課後の教室。


日誌を書くミシェルと眠気と闘う俺


窓の外の夕焼けは、窓を貫通して俺とミシェルを染める


「まぁ、私が考えてた以上ですかね。

一時期いじめられてた程度だと思ってました」


まぁ、トラウマ言ったらそこら辺が妥当だろうな


でもな、


『お前、これからあの二人と同等かそれ以上残酷な過去聞くことになる

覚悟はあるよな？』

「、、、、そんなの」

sk「忘れ物したぁ！！！」

ur「うっさ、って、お前らも居たのか」


大きな音と共に扉が開き、二人が入ってくる。


確かこの二人って


『寮の夕食時間、そろそろですよね？』

ur「あ、覚えてたんだ。

そうなんだけど、坂田が忘れ物したらしくて取りに来たんだよ」


この二人は、と言うより、


坂田、センラ、うらたぬき先輩、志麻先輩は寮に入っている


四人の過去を知っているからこそ、わかる


家に戻れば四人は確実に壊れる。


坂田とうらたぬき先輩、センラと志麻先輩


互いが互いの心の支えであり


四人は、大袈裟に言えば共依存状態


過去を知っていなくとも、四人揃って一つという考えがある


sk「うらさーん！あったー！」

ur「じゃあ帰るか。お前らも遅くならないうちに帰れよ」

sk「また明日なー！」


坂田は手をぶんぶんと振り回しながら、うらたぬき先輩の後ろについて教室を出ていった


「先程の話ですけど、」

『、、、ミシェル、次はあの二人の過去に向き合うことになんぞ』

「え、、、」


暗い過去、それは己の性格さえも変えてしまう


他にも居るだろうが、あの二人は誰よりも自分を抑え込んでる


本音を聞けるのは、いつになるかな

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