No.46*チョコレート ページ13
国木田side
「慎重に行くぞ」
「はい」
乱歩さんに言われた場所まで辿り着き、言われた刻限となった
此処に敵が現れる筈なのだが
「どォも、どォも!!ツッチーだよン♪」
「「………………」」
何故俺は、変な奴ばかりに出会うのだろうか
「ツッチーのショーを見に来たんだろォ?」
ふっふー!どんなショーがいいかなァとか言い出す此奴の頭も沸いているのかも知れんな
「君は、華恋ちゃんの"元"仲間?」
谷崎の問いに一瞬笑顔を失くした後、物凄く笑い出した
「そんなの知ってどうするのォ?君達ここでおわりなのにさァ♪ツッチーの業火に焼かれてさ」
突然炎のたまがこちらに向かい飛んできた
「国木田さん、大丈夫ですか?!」
「あぁ、大丈夫だ」
「なんだァ〜避けちゃったのかよォ」
それから続け様に炎球に投げてくる
俺と谷崎を近づけん様に
『独歩吟各 鉄線銃』
彼奴の後ろに飛ぶうと銃を放った時だった
「バレバレだよォ☆」
鉄線に炎が絡まり熱を帯びる
巻き込まれぬよう手を離すと鉄線はすぐさま炎の中へと消えてった
「ツッチーの勝ち決定だねェ♪」
俺に出来ることは
俺がしなければならないことは
俺の理想にはここで死 すとは書いていない
「タニザキナオミだったっけェ?その子も一緒に葬ってあげるよォ」
「ナオミを葬るだって?」
『谷崎は絶対に暴走する。それを狙って仕留めるんだ、国木田』
乱歩さんの言葉を思い出し、敵へと意識を集中させる。
『細雪』
「あッれェ?雪降ってきたァ」
『僕の姿は背景に上書きした。お前は僕が殺 す』
「何処に居たって大丈夫だよォ?だって、
全部燃やせばいいんだからさァ☆」
NOside
辺り1面が炎に包まれた。
勿論、谷崎と国木田も。
何処かから呻き声や叫び声が聞こえてくる。
「やり過ぎたかなァ?まァいっか♪」
ツチの声が武器庫に響いた。
「クニキダドッポ、タニザキジュンイチロウはバーツっとォ」
ツチは炎の中には道を作り歩き出した
「ルアやロフが当たれば良かったのになァ。最後に、二人の灰でも見てから行くかなァ」
ツチは国木田の目の前にやって来てしゃがみ込む
「灰になるまでもう少しだなァ」
「俺は灰にはならん」
国木田は即座に鉄線銃を取り出しツチに放った
驚きのあまり動けなかったツチはまんまと捕まってしまった
「な、なんでだよォ!!」
ツチの声に国木田はニヤリと笑った
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作者名:龍神邪炎&チョコレート x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2017年12月19日 14時