牡丹が落ちる時【mfsk】

牡丹27 ページ27

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あぁ、どうしてバレたのだろうか


きっと街を巡回していた構成員が若様に報告したに違いない



……余計なことを





でもだって仕方ないし
さかたがそうしないと一緒に来てくれないって言うんだから、このお遊びデートも回り回って若様の任務を成功させるためのものなのだから





｢携帯ありがとな｣




私のスマートフォンが帰ってくる

既に恐ろしい量のメッセージが届いていることに驚いて、さかたを睨みあげた



｢あなた、若様に何言ったの…｣


｢んー。それはプライベート｣


｢なんで逆撫でるようなことするのよ……。若様めっちゃ怒ってるじゃない！｣






メッセージに目を通すけど、全て同じ内容だ

早く連れて帰ってこい。という趣旨のもの



それからお小言が1つ2つ3つ4つ……





｢腹も減ったし、ご飯やな！｣


｢ちょっ！もう満足でしょ！｣


｢なんで満足になるんだよ！服買っただけやろ！｣





ちょっとだけど道を歩いたじゃない

……そんな屁理屈通るはずもないことぐらい分かっていたので、私はため息を付いてさかたの後をおった







───
────
──





私がなんでもいいと言ったことで、さかたが選んだお店は洋食屋さんだった


目の前に広がるフワトロのオムライスがとてつもなく憎い





｢美味しそう……｣



｢俺の行きつけ｣






普段は和食ばかりが出てくるので、洋食なんて普段食べることがない

でも和食が好きなのでそれに文句を覚えたことはないけど……うっ。洋食素敵





スプーン1つで分かる美味しさだ


まぁとてつもない問題もあるけれど…





｢ずっと見られると食べずらい｣



｢いやぁ、普通に女の子の顔するんやなって思って…ちょっと見惚れてたわ｣




｢……セクハラで叫ぶわよ｣

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