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『…夢に浸らせてくれて、ありがとうございました』
「…え?」
一瞬何を言ったのか分からなくて、
彼女が去ってからやっと言葉が頭に入った。
(夢に浸らせてくれてありがとう…?どうゆうこと…?)
立ちすくんだまま、Aの言葉を反芻する。
「一緒にいたらお互いによくない」
Aは俺と一緒にいるのがしんどい。
けど俺はAといてよかったし、むしろずっと一緒にいたいと思ってて…
「夢に浸らせてくれてありがとう」
夢って何?俺と一緒にいるのが夢…?
なにそれ。
ならどれが現実?そこで何があった?
しんどかったのに、なんで俺に感謝するん?
Aの言葉にはおかしなところが多すぎて、意味が分からない。
しかも彼女は俺の質問には答えなかった。
俺といたくないのか、嫌いになったのか、その問いには黙り込んでいた。
それは、俺を傷つけたくないから?
有り得る話だけど、なんで否定も肯定もしなかった?
肯定すれば俺ときっぱり別れられる。
そう予測できるのに、どうして肯定しなかったん?
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沖瀬アオ(プロフ) - まぁささん» わぁあ!?すみません、気づきませんでした!教えてくださってありがとうございます<(_ _*)>訂正しましたので、これで大丈夫だと思います(もしまだなってたりしたら教えた貰えると助かります…) (2018年7月1日 16時) (レス) id: 6a612532f8 (このIDを非表示/違反報告)
まぁさ - 名前が茜?っていう名前のままなんですが... (2018年7月1日 16時) (レス) id: cd1e3819fd (このIDを非表示/違反報告)
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