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55. ページ15

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トントン、と赤ちゃんをあやすように私の背中を優しく叩く。

めいちゃんに触れられた部分が熱を持って、その熱が身体全体に伝わった。


でも、嫌じゃない。

私は今恋をしている。

あれだけ怖がってた恋愛をしてる。



めいちゃんのお陰でだんだん落ち着いてきて、私もめいちゃんの背中に手を回した。

「え、」と声を漏らすめいちゃんのシャツがシワになるくらいぎゅうと服を掴んだ。

離れたくない。



「…俺、A見ると泣きたくなる時がある。
愛おしくて、離したくなくて、勝手に涙が出そうになるんだけど…Aも?」


「うん、今愛おしくて離したくない」


「…嫌だったら突き飛ばして」



突き飛ばせるわけが無い。

両頬がめいちゃんの温かい手に包まれて、私の視界には目を潤ませて私を真っ直ぐ見つめるめいちゃん。


だんだんと近づいくる顔に自然と目を閉じる。


唇に柔らかいものが当たって、ちゅと音を立てた。


すき、私を大事そうに触れるこの手


何度かそれを繰り返したあとゆっくり目を開ける。



「Aが色分からなくて良かったかも」


「どうして?」


「今、俺の顔絶対真っ赤だから見られなくて済む」


「ずるい、見たかったのに」



そう言って頬を膨らませるとふふ、と笑ってもう一度唇を重ねる。


何度も繰り返される啄むような口付けにだんだんと力が抜けて壁に背中を預けながらずるずると座り込む。

その間も唇は離れてくれなくてめいちゃんも一緒にしゃがみ込んだ。



「A、好き」



身体が一気に熱を持つ。

ポツリと呟くように囁かれた愛の言葉。

目を細めながら私を見つめるめいちゃんの顔がその言葉により信憑性を持たせていて


私は身体の熱を吐き出すようにハァと息を吐く。






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みみん(プロフ) - みんな好きです! (2021年10月3日 16時) (レス) @page3 id: be9bb8144f (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!こちらも楽しませていただきます!!! (2021年10月3日 7時) (レス) id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - ゆな (最強)@さぶ垢さん» わー!ありがとうございます!頑張ります🤍 (2021年10月2日 23時) (レス) id: 9693ea101e (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - まねきねこさん» ありがとうございます!本当に嬉しいです、頑張ります🤍 (2021年10月2日 23時) (レス) id: 9693ea101e (このIDを非表示/違反報告)
ゆな (最強)@さぶ垢 - 続編おめでとうございますー!!!🎉🎉🎉これからも影から応援させていただきます✨無理せず更新頑張ってください🙌 (2021年10月2日 21時) (レス) id: 90fb24ada6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らん | 作成日時:2021年10月2日 16時

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