悪魔さんに拾われまして 【浦.島.坂田.船】

─２９ ページ29

Uratanuki.side




結局あの後センラとの喧嘩は終わり、Aは俺の服に着替えた。




う｢やっぱり少し大きいな……｣




『？』




さ｢出たでー！って何で俺の服やないの！？｣




坂田が風呂から出てきていきなり叫んだ。
別に減るもんじゃないだろ…




し｢Aおいでー、髪の毛乾かしちょる｣




まーしぃに呼ばれたAはテテテ、と向かってまーしぃの足の間に座った。




う｢おい、まーしぃ！何してんだよ！｣




し｢Aの髪の毛を乾かしてあげてる｣




そういうことじゃねぇんだよ！と坂田と一緒に言っていると、いきなりセンラに殴られた。




う｢いってぇな！何だよ！！！｣


せ｢いちいちうるっさいねん。Aちゃんの目の前でみっともない喧嘩すんなや｣




さ｢センラこそうるっさいねん!!!!この胸毛！｣


せ｢坂田、表に出ろや。その赤毛を一本残らず引き千切ったるわ｣




いやー！！！と言って逃げる坂田を追いかけるセンラ。
おいおい、注意したやつが一番煩くねぇか？




し｢うらたさん、Aを部屋に連れてってくれへん？｣




う｢あー、寝ちゃったのね｣




まーしぃの側でぐっすりと寝てしまっているA。まぁ今日はいろんな事があったし仕方ないなと思いながら、世に言う〔お姫様抱っこ〕というものをした。




う｢まーしぃ風呂に入っちゃえよー｣


し｢おう。｣




2階に上がり、Aの部屋のドアを開け、ベッドの上にAを寝かせた。




う｢……｣

─３０→←─２８

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す