鬼が48体 ページ48
せ「ただいま〜」
『あっ、おかえりです。』
センラさんとは既に仲直りをし、前と変わらず仲良く接し合っている。
『今日のご飯って肉ですか?』
せ「そやよ〜。楽しみ?」
『もちろん!』
せ「じゃあ手伝ってもらおっかなー?」
『うへぇ…』
肉の料理って大変そうだから嫌だ…だなんて言えず、嫌々ながら晩ご飯の準備を手伝う。
あっ、そういえば…
『センラさんって、人間くんのこと嫌いなんですか?』
せ「へ?」
『だって話してるの見たことないし、血を吸ってもなさそうだし…』
せ「…うらたんとか吸ってるん?」
『いえ?なにも言われてませんし、見たこともないですよ』
せ「……ふぅん?」
あれ、もしかして興味なかったかな。
…別にいっか。興味なさそうならないで。
私関係ないし?
『それにしても志麻さん達遅い…』
せ「そー?いつもこんな感じやよ?」
『そうなんですか?』
せ「そうそう。あっ、ちょっと用事あるから坂田呼んで来てもらえる?」
『分かりましたー!』
手を洗い、早速行こうとリビングを出ようすると、センラさんに呼び止められて「ちゃんと持って来てって伝言もよろしゅう〜」と言われた。
なにを?と思ったけど、彼らにしかわからないものだしいっかと思って足を進める。
『えーっと、坂田さんの部屋ってここだよね?』
前に間違えて入ったから、地味に頭の片隅にあるよ…。はは、はは…は…いや笑えんわ。
『坂田さーん、センラさんがちゃんと持って来てって呼ばれてますよー!』
そう言ってドアをノックするが、中からは返事が聞こえない。うーん?
少しドアを開けて中を覗こうすると、ガチャっとドアが開いて坂田さんが部屋から出て来た。
『あっ、さかたさ……えっ』
赤髪、赤目の彼は、目を赤く光らせ頬と体が赤く染まっていた。そして漂う異臭。
少し見えた紫髪の志麻さんは、輝いている瞳で床にある物体を見つめていた。…なんで私は、あの物体が人間だとわかったのだろう。
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ぱらら(プロフ) - 悪役的な感じで終わんの好きなった気するわwアイシャルトさん神ってる (2021年12月21日 20時) (レス) @page50 id: 528bfd8f20 (このIDを非表示/違反報告)
リア - うわー。闇落ち主人公だぁ。好きだよ!!良いよね!悪役的なの!好きだよ!(2回目)お疲れ様でしたー! (2021年4月22日 23時) (レス) id: bba845c06e (このIDを非表示/違反報告)
アイシャルト(プロフ) - 夜風@坂田家さん» 最後までお読みいただき、ありがとうございました!頑張ります! (2020年11月1日 18時) (レス) id: bb18f3957e (このIDを非表示/違反報告)
アイシャルト(プロフ) - 四つ葉さん» 最後までお読みいただき、ありがとうございました!頑張ります! (2020年11月1日 18時) (レス) id: bb18f3957e (このIDを非表示/違反報告)
夜風@坂田家 - 完結おめでとうごさいます!これからも応援しています。 (2020年11月1日 14時) (レス) id: 4f5e25dcd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイシャルト | 作成日時:2020年3月23日 11時