４人の鬼さん達に買われまして【浦.島.坂田.船】

鬼が４７体 ページ47

彼が来て２日目。
未だ彼は4人に血を求められていないらしい



「A、この笛なに？」


『これは普通の笛だよ。音なんか出ない』


「ふぅん？捨てないの？」


『勿論。大事なものだからね』



彼は直ぐ私に懐き、犬のように私から離れないのだ。まぁ、楽しいからいいんだけども！



『なんか４人に言われた？』


「？なにも？」


『そう…』



なんであの４人は、彼の血を吸わないんだろう…。私も頂戴とは言われてないし…。



『うーん、不思議なこった』


「？」


『なんでもなーい』


う「A、ちょっといいか？」


『はーい』



リビングで話していれば、ドアが開いてうらてさんに呼び出された。やまだちゃんがいない…。



『どうかしましたかー？』


う「Aってなんの肉が好き？」


『肉ですか？』



うらたさんの後ろには、鞄を持っているセンラさんが立っていた。あぁ、食材を買いに行くのかな？



『私は鳥ですかね？あっ、彼にも聞いて来ますか？』


し「だいじょーぶやよ。聞かなくて」


『志麻さん』



背後から急に現れた志麻さんは、私の頭に顎を乗せてそう言った。痛い痛い痛い

チラッと見えた彼の瞳は光を取り入れたように眩しく、いつか見たような姿だった。…いつだっけ



し「俺が後で聞いとくから大丈夫やよ。」


『そうですか？わかりました。』


う「じゃあ俺とセンラは買い物行ってくるな」


せ「行って来まーす。」


し「『行ってらっしゃーい！』」



屋敷から出て行った２人は居なくなり、廊下には私と志麻さんが残った。そして頭痛い。



『志麻さん、頭痛いです。あと坂田さんがいないですね』


し「んー？坂田は俺とこれからハナシアイがあるんよ。あと人間くんとも」


『あぁ、なるほど。じゃあ呼んできますね』


し「ほい」



なんか違和感があるけど、気にせず私は人間くんを呼ぶ。そして、志麻さんと廊下の奥へ消えて行った。

私はのんびりテレビ見てよーっと

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