４人の鬼さん達に買われまして【浦.島.坂田.船】

鬼が４５体 ページ45

さ「という訳やから、今日からA食べるの禁止ー」


「「「…は？」」」



まぁ、そうなりますよね。

坂田さんは私の手を握り、３人の前でそう言った。…うん、私どうすりゃあいい？



せ「え、や、え？？」


さ「センラやってAのこと好きやろ？大切やろ？」


せ「せ、せやけど…！」


し「Aは食料やで？俺は反対や」



志麻さんは足を組み、片手の甲を頰に当ててそう言った。確かに飢死だけは避けたいしね



さ「だったら、なんであの時すぐに食べなかったん？」


し「……」


さ「こんな小さい切り傷ばっかり付けて、手を舐めて終わり…前みたいに足を削ぎ落とせばよかったやろ」



坂田さんは私の腕を握っている手を離し、先ほどより優しく抱きしめて来た。



し「……」


う「俺もAの事は大切にしたい。でも坂田、お前が言い始めたんだ。ちゃんと考えてるんだよな？」



うらたさんは「まーしぃもそれ次第だと思うぜ？」と言うと、私に抱きついている坂田さんはクスッと笑った。



さ「あったりまえやろ！」


せ「？？？？？」


『センラさんが一番追いついてない』



頭の上にはてなマークが幾つか浮かんでるよ？
それにしても私、本当に騙されずに生きていけるのかな？



う「じゃあまーしぃ、後は坂田に任せようぜ」


し「…はぁ。わかった」


せ「？？？」


さ「Aいこー？」


『？？？』



え、私はどうしろと？
私もよく分かってないし、センラさんと頭を傾げていたいんですけど……。

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