４人の鬼さん達に買われまして【浦.島.坂田.船】

鬼が１５体 ページ15

ご飯も食べ終わり、食器をセンラさんから受け取って拭いていると、いきなり首を撫でられた。…食器落とすところだったんですけど




『…なにするんですか』




し｢美味しそうだなーって｣




首を撫でた本人、志麻さんはぺろりと舌なめずりをして顔を近づけてきた。…食器…




せ｢…志麻くん、今は待ってくれません？
食器落としたら大変なことになるんやけど｣




し｢ちぇっ｣




せ｢まぁったく…。さっきパック飲んだばかりじゃないですか…｣




飲んだばかり…ということはご飯を食べたばっかりってこと？…え、嘘でしょ。胃デカいの((




し｢じゃあ早く終わらせてや｣




せ｢……あと１時間はかかります｣


し｢さらりと嘘つくなや｣




私は黙々と食器を拭いていると、５枚しかなかった皿は直ぐに拭き終わってしまった。……




『……………』




し｢よし、終わったな。｣




腕を引っ張られ、着いた場所は暗い廊下。…そしてどういう状況だと思いマスカ。((
女子が見たらキャーの壁ドンされてるよ




し｢俺以外の誰に吸われた？｣




『うらたさんと坂田さんに…』




し｢センラ以外、か…。足は吸われたん？｣




『…いえ』




し｢へぇ〜？｣




志麻さんはニヤリと笑った途端、指を足に滑らせた。…！？




『やめ…！』




すると、志麻さんはしゃがんで歯を足に突き刺した。




『いっ…ぅ…』




痛い…！肩や首とは全体的に違うものがあった。痛さもあるが、吸っている姿が…

吸っている間、目が光って口から血が垂れているのだ。…吸血鬼よりも恐ろしい




し｢ん、こんぐらいでいいわ｣




志麻さんは立ち上がりながら口についた血を腕で拭うと、私の耳元で｢ゴチソウサマ｣と言った。…目がクラクラする




し｢救急箱とか持ってくるから座って待っとき｣




志麻さんはそう言うとリビングに行ったので私はぺたん…と座った。……眠い




『……血の何処が美味しいの…』




足にある２つの小さい穴から流れる血を手につけて舐めるが、普通にマズい。




せ｢あれ、Aちゃん？｣




…一度も吸われていないセンラさんを見ると、なぜか安心してしまうのは気のせいかな？




『センラ、さん…』




せ｢一寸失礼。…ん、あんまり吸われてないみたいやね｣




触るだけでわかるとか天才か？？？((

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