『私の顔が好きなんですか？』

LIAR248 ページ6

後夜祭の打ち合わせでそらるさん達は1度部屋を出た





コツコツ、とこちらに近づいてくる足音がする




泣きすぎで前が見えない









足音は私の前で止まった






『……』





「ほら、目冷やすからこっち向いて」





『……だれ。』





「誰ってか。」





涙でぼやけて見えないけど、絶対会ったことない人だ。




絶対。





その人はぽりぽりと頬を掻きながら自己紹介をした






「こんにちは、真白 朝日 (ましろ あさひ)っていいます。」






周りと比べると少し高い声。





透き通るような声だった






『……綺麗』





「え？」





私の発言に、男の人が目を丸くする






『すごく……綺麗な声ですね』




あんな失礼なこと言っておいて、声だけ褒めるとかわけわかめだけど、




本当にこの人の声が綺麗だった






『歌い手の方ですか？』







この問いに、男の人がふわ、とほほえむ









「うん、そうだよ。
仲良くしてね？」








『よろしく、、お願いします』






「じゃあ、また。」







タオルにくるんだ保冷剤を渡されて、男の人は部屋を出ていった






タオルには、白と水色で文字が書かれてある






見た事ある言葉だった。





.







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、









、





『"ウォルピス社の提供でお送りします"』

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