『私の顔が好きなんですか？』

LIAR247 ページ5

「どしたの？情緒不安定？」






『うるせえ白髪！』





「なんでいきなり罵倒した！？」







よしよし、と撫でられてパイプ椅子に座らされる




そらるさんや司先生も駆け寄ってくる





怖い




今まで人がどう思ってようが気にしなかったのに、今は怖くて仕方ない





『あ……あ…』






「ん。落ち着け。」





『そらっ…るさん……』





こんな優しいそらるさんにも信じられない自分が恨めしい





ぐずぐず泣いている私を、そらるさんは溜息を吐いて見下ろす





ああ、また迷惑かけた








「ほんとにお前は浮いたり沈んだり激しいよな……」





『ぐえ』







おら、とタオルを顔に押し付けられる



苦しい





普通に苦しい






「あのな、A」






『……あい』







「なにがあって、そんなんなってるのかは知らないけど、、俺らはAの性格も含めて好きなの。
変に自意識過剰になんなガキめ。」






『厳しいそらるさん』






「そらるさんの愛のムチだよ」






愛もなにもないでしょ





『……』





「まだ信じられない？」







なにも答えられない




なんでこんなに我儘になったんだろ私。




全部全部、私のせいだ。







「……いいよ、信じられなくても」





『え？』








「Aが信じられるまで、俺はAを信じ続けてあげる」









ああ、この人はなんて優しいんだろう









『……そらるさんの方が馬鹿だ』







「んだとこら。」

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