『私の顔が好きなんですか？』

LIAR269 ページ38

【課題未提出者は放課後2年A組まで】



カッカッとセンラ先生が黒板に文字を書く


長いような短いような夏休みが明けて朝起きるのがしんどいわ夏休みの宿題に追われるわテストはあるわでクラスメイトの顔が死んでいる



否、私も顔が引き攣っている



そんな空気をもろともせず、センラ先生が輝くような笑顔をこちらに向ける





「皆、夏休みは楽しかった？」




なんでそれを聞く！？
過ぎ去った夏休みの名を口に出すな！！


皆が恨みの眼差しを送っていると、にたりと笑った




「もう少しで体育祭と文化祭なんやで！！シャキッとせえ！！」




な？と腕まくりをしながら言った



そうだ、もうすぐ月陽祭がある。




『文化の部はまだしも、体育の部なんて消えてしまえ！！！』



思いっきり叫ぶと、センラ先生もため息を吐いた




「実は今年から教師もリレー参加になったんやで、、辛いのは皆同じや、頑張ろや」




先生の言った通り、今年から教師対抗リレーも追加された
何故か司先生も出る事になり、泣く泣く走る練習をしていた。可哀想。




すると、端っこに座っているお調子者が叫んだ




「なあなあ！！文化の部でなんか新しいイベントやるんだろ！？なにすんの！？」




「う"…田中ぁ……それどこで嗅ぎつけたん？」




「ないしょ！！」




「……確かにあるけど、それは当日まで教えたらあかんの！！」




「ちっ……」

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