毒 舌 少 女 【 志 麻 】

story 7 ページ9

瑠衣『ね、あのさ。一緒に帰るのはいいけど、私ら道別々だよね。』



校門を出て右に向かうのが俺とA、左に向かうのが瑠衣ちゃんと海斗。



「考え無しに言ったんだ、あほだね。」



海斗『おい言い方！』



『まぁまぁ。』



海斗『せんせー、津川さんがいじめてきまーす。』



『…ぜってぇノらねぇ。』



海斗『ぶーぶー。』



瑠衣『はぁぁ…。たくっ、帰るわよ。じゃーね、A！あ、あと月崎もー。』



俺はついでかっ。



「さて。私帰るから。」



2人と別れて、直ぐに俺から離れようとするA。



『ちょ、帰る方向一緒なんやから一緒に帰ろうやー。』



「…嫌。」



そんなことを言いながらも歩くスピードが段々ゆっくりになっていく。



『ほんま可愛ええなぁ！』



後ろから勢いよく抱き上げる。



「は！？ちょ、降ろせ！ばか志麻！」



腕の中でじたばたするA。



俺はゆっくりと降ろした。



「何すんのっ！」



こちらを向き、睨み付けてくる。



『嫌やった？』



「嫌に決まってんでしょ！」



『そっかー。』



んふふ、と笑い混じりに言うと、



「気持ち悪い。」



と返された。



やめてっ！志麻のライフはもうゼロよ！((



「とにかく、私帰る！」



走って行ってしもたA。



耳が赤かったのは、多分気の所為。

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