story 3 ページ5
『2度目のおはよっ♡』
「うわっ…げ、志麻かよ…。」
『げって酷いなぁ。』
席に座って振り返る。
「こっち向くな。」
瑠衣『んふ、私は席に戻るね〜。』
「ちょ、瑠衣!?」
自分の席に戻ってしまった瑠衣ちゃん。
急に黙り込むA。
『どーしたん?』
「別に。」
『そうー?』
顔を覗き込むと、邪魔、と顔を押しのけてきた。
『んむ…ちょっとー、何すんねん。』
「普通に邪魔だっただけ。悪い?」
『…別に。』
「唇尖らせても可愛くないから。」
本を出して顔と顔の間に挟まれる。
もー、可愛い顔が見えんやん。
俺は渋々前を向いて、片付けをした。
午前授業も終わって、お昼の時間。
"志麻くぅーん!"とかいう女の声が教室の外から聞こえてくる。
…うるさいねん、ほんまに。
海斗『志麻ー。飯食おーぜ。』
『うん、ええよ。あ、Aー。』
ん、と両手を出す。
「…はいはい。どーぞ。」
薄紫の巾着を受け取る。
瑠衣『もう夫婦じゃん。月崎の分のお弁当まで作っちゃうなんてさ。』
「夫婦ちゃうし。」
『えー?俺は別にええけどー?』
「黙れ。こっちは断固拒否。」
海斗『また振られたw』
『笑いすぎや!てか、振られてない!』
Aは弁当を作る時、いっつも俺に作ってくれる。
まぁ、最初は俺がしつこく言いよっただけやけど。
1年の時の最後辺りに、Aが折れて作ってくれるようになった。
海斗『あ、ねぇ。この4人で食べん? 』
瑠衣『お、いーねそれ。』
「ちょっと瑠衣!?」
何やら瑠衣ちゃんがAに耳打ちする。
「っ…ばか。ばか瑠衣っ…。」
瑠衣『ばかで結構〜!』
なんやろ、罵られてんのに笑顔の瑠衣ちゃん。
海斗『いやぁ、青春やな…。』
瑠衣『やねぇ…。』
『…2人共何言うてんの?意味がわからんのやけど。』
海斗『まぁまぁ。』
瑠衣『まぁまぁ。』
2人が並んで俺らの肩に手を置く。
「〜っ!早くご飯!」
Aは理解出来たんか、黄色い巾着を持って立ち上がった。
海斗『あ、屋上でも行く?』
『おー!久々やなぁ…。』
瑠衣『うちの学校は屋上解放してるからねー。』
「校則緩いし。」
わーきゃー言いながら屋上に向かう。
廊下に行った女の子達は…無視。
え、酷いって?
やーかーらー、俺は1人の女の子に好かれるだけでええの!
誰に話しかけてんねやろ。
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志音@リス,ラ, - 志麻くんカッコいい…上手くかけてますよ!(誰目線)めっちゃ志麻くん!(?)更新待ってますね!! (2019年4月7日 11時) (レス) id: 0f8bb6f46c (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 宇宙人(^q^)さん» まじですか…。やっぱり在り来りな名前じゃ被っちゃいますね…。 あ、頑張りますd('∀'*) (2018年8月8日 7時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙人(^q^)(プロフ) - どうでもいいことやけど「結愛」てっ人学校におるw あっ これからも頑張ってください(^-^)ゝ゛ (2018年8月8日 1時) (レス) id: 5735cf3e3a (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - まお@USSS.loveさん» まーしぃ上手く書けるかな…。不安なのですが、志麻リスさんの子達に納得して貰えるような物を書きたいと思います! (2018年8月6日 13時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - あいら @crew⇔志麻リスさん» ありがとうございます!イケメン系の女の子書くのは初なので、頑張ります! (2018年8月6日 13時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セツ | 作者ホームページ:
作成日時:2018年8月5日 16時