毒 舌 少 女 【 志 麻 】

story 25 ページ29

『浅草、原宿、渋谷…！』



「場所どこか知ってんの？」



『え、知らんよ？』



瑠衣『使えない。』



『なぬっ！？』



ホテルを出て、しばらく近くを歩く。



山田『あ、ソフトクリームあるやん。』



『ほんまやー。』



買う？とAに目配せすると、首を振られた。



「ソフトクリームなんか高知にもあるやん。」



『せやけどー、東京やったらなんか違う感じせん？』



「いや、物価高いだけやろ。」







＿＿＿＿＿＿で、結局。



「予算少なかったのに…。」



長谷川『んー…うまっ。』



山田『東京で買ったら別格やわぁー。』



買うことになりました。



『うん、美味い。Aも食うかー？』



「要らん。」



『味違うやつやでー？要らんのなら瑠衣ちゃんにあげようかなー。』



「…！」



目を見開いて頬を膨らませるA。



「やっぱ、いる。」



そう言って、俺の持っていたソフトクリームをひと口食べた。



ここに来てやっとわかったわ…。



Aの扱い方。



断られたら瑠衣ちゃんの名前出したらええんやな、うん。



そんなに瑠衣ちゃん怖いかぁ？



そう思いながら、自分の手に持つソフトクリームを食べる。



「………。」



『…なんや、ガン見して。』



「別に。」



『…？』



やっぱ訂正や。



Aは良く分からん。

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