色々詰め込んだ短編集！文スト

ぶんごうといっしょ！！2 ページ44

『それじゃあ今日は工作をするよ！！何を作ると思う？』

おさむ「縄。」

『んー、縄…では無いかな！』

この子大人びていてよく不思議な発言をするんだよね！

あつし「…どうぶつ？」

あつしくんは少し照れ屋さんだ。

『ちょっと違うなー！ヒントは…遠くにいる人とお話出来るものはなーんだ？』


ちゅうや「メガホン」

いつも元気なちゅうやくん。おさむくんとは仲が悪いみたい

『あっ、そっち方面じゃなくて…』


おさむ「中也馬鹿じゃないの？そんなことも分からないのかい？」

ちゅうや「な、なんだと！じゃあてめぇはわかるのかよ！！」


おさむ「これくらい分かるよ…スマホでしょ！Aお姉さん！」

ちょっと深読みしすぎたらしい


『お姉さんそんな技術力持ってないからスマホ作るのはちょっと難しいかな？でも、すごく惜しいね！正解はこれ！』

隠していた糸電話を取り出す

こうさくたいむ、れっつすたーと！！


『まずは紙コップに穴を開けます。』

安全性を考慮し、あらかじめ開けてある


興味津々で紙コップを見つめる子供たちはかわいいな

横でぴょんた(福沢さん)が苦労してる。着ぐるみは道具を使いにくいからね。それでもなんとか作ってるのは凄い。

『次に━━』

それから私は指示を出して糸電話を完成させた。

『出来上がり！！これを使って周りのお友達とおしゃべりしてごらん！』

みんながわあっと歓声を上げた。

なおみ「おにいさまーー！きこえますかーー！」

じゅんいちろう「き、きこえるよー！」

なおみちゃんとじゅんくんの兄妹はとっても仲良しだ。

どすとえふすきー「Aさん。ぼくとお話しませんか？」

紫色の目が綺麗なふょーどるくんは大人しくていい子である。

『ふょーどるくん！いいよ！』

どすとえふすきー「では……お姉さんは何が好きですかーー」

おお！聞こえる！

『私はご飯とみんなが大好きだよー！』

どすとえふすきー「僕のことは？」

『大好き！』

うわ！天使！可愛い！弟に欲しい！！

ふょーどるくんは満足そうに頷いてから歩いていった。

？？「うぇぇぇん！！」

ん？あつしくん泣いてる…

『どうしたの？』

あつし「うまくできないよ…」

ん？うまく声が聞こえないということ？

『糸をピンと張って話してみて？』

あつし「？あー、あー、聞こえるかな…」

『聞こえるよー』

あつし「！！おねえさんのこえきこえた！！」

あつしくんに笑顔が戻る。よかった…


こうして工作は無事終わった

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