色々詰め込んだ短編集！文スト

少女漫画ごっこ……？in探偵社 ページ11

鏡「A、顎クイって何？」

『ほわっ！？き、鏡花ちゃん？どこからそんな言葉覚えてきたのかな？』

鏡「テレビで見た。私にも見せて。」

鏡花が輝いた目でこっちを見てくる。

『敦くんにやって貰ったら？』


敦「え？いや、僕は結構だから！」

真っ赤になって全力拒否する敦。

『そう？顎クイって言うのはね…』


Aは鏡花ちゃんを壁に押し付け、顎をクイッと←した

『こういう事だよ(イケヴォ)』

鏡「……」

無反応でAを見る鏡花。静かに引いている。

『ごめんって！お気に召さなかったかな？顎クイって言うのは、男の人が女の子の顎をこう、クイッてしてときめかせる行為だよ！一昔前に流行ったよ！』


太「おや、Aちゃんは顎クイをして欲しいのかな？」

太宰が乱入してきた。

『いや、今の会話で私が顎クイして欲しい要素なかったでしょ…耳腐ってます？』

太「そんなにして欲しいなら私がしてあげよう」

『だから！いいですって！』

太「へぇ、いいんだね」

『いや、今言った『いい』って肯定の意味じゃなくて否定の意味です！』

Aと太宰が二人で盛り上がっていると…

ナオミ「兄様には私が壁ドンして差し上げますわ！」

谷「いや、良いから！駄目だよ！みんないる所でやったら！」


焦る谷崎(兄)。

迫る谷崎(妹)。


乱「ははははは！ナオミちゃん！もっとやれ！」

爆笑しながらはやし立てる名探偵。


その横では…


太宰「ほら、Aちゃん？おいで、遠慮しないで…ね？(イケヴォ)」

何故かイケヴォでAを呼ぶ太宰

『イケヴォで言われたって嫌なものは嫌です！こっち来ないでください！』

逃げようとして思い切りこけるA

さらに横では

与「おや、A、怪我したのかい？妾が治そうか？」

与謝野まで出てくる始末だ。

与謝野に追い詰められて必然的に壁ドン状態。

賢「わぁ！Aさん、凄いです！」

『何が！？』



混沌(カオス)。





さあ、そんな混沌(カオス)を収めたのは


…国木田だった。

国「この唐変木！仕事しろ！」

国木田が壁をドンッ！と叩いて太宰の顎に拳を食らわせた

太「ぐはッ！なんで私だけ！？」

『マジもんの壁ドンと顎クイだ…』

途端に静まり返る探偵社。

皆は仕事をしないと国木田さんから本当の意味での情熱的な壁ドンと顎クイをされることを悟りそれぞれの持ち場に戻って行った。

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