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ヒロイン-46- ページ48

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「つーか、なんか叫んでなかった?」

「別に。兄貴たちには関係な、」

「え?兄貴大好きだって?」

「あー。もー。あっちで話そう?」





流石に皆の前で話すのは気が引ける。

だって私こいつらの前じゃ口がボロクソ悪くなるし皆に言えないこともある。

うん。ちょっと笑。


場所を人気のないところに移して。





「で、なにしてんの?」





二人はなんか結構真剣な顔をして。





「あのさ、一緒に住まない?」





奈央が言う。

隣では翔真がコクコクと頷く。






「奈央にぃ、私のこと捨てたじゃん」






どうでも良いって言ったじゃん。

出てけって蹴ったじゃん。

勝手に上京して出てたったじゃん。

漫画、私が買わなきゃいけなくなったじゃん!!!←







「ごめん。でも、俺が知らない人の所で一緒に暮らすっていうのはなんか違うと思う」






まぁ、確かに自分の年頃の妹が知らない人と一緒に、二人で暮らすって怖いだろうね。

でもね、私は。







「あんたらみたいに一日中会えないような人たちといたくはない。」







会えるか会えないかとかいうんじゃなくて、学校に行くときとか行ってらっしゃいとかさ。

朝起きておはようっていってくれる人。

奈央は私よりも8歳年上だったし、二人とも、定時制だったから。








「私のことなんにも考えてなかったでしょ?考えようとしなかったでしょ?



だけど、私のことは好きだって思ってるよ。

ね?特に翔真は私にデレッデレだったもんね。

でも、でもだよ。私今は真冬さん...今は新しく出来た兄と暮らしたい。

一番は、一番の兄貴は二人だけど、今は真冬さんと一緒にいたな。

可愛い妹からのお願い、聞いてくれるよね?」








きゅるんってお願いする。

すると二人ははぁとため息を吐いて優しく笑ってくれた。

そーゆーとこ、めちゃめちゃ好きよ。


二人は最高の兄貴だよね。



.......乱暴なところを抜かせば。

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作者名:雛月 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年12月27日 23時

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