ヒロイン-33- ページ35
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「Aちゃん髪の毛ボサボサだよー?」
「そう言いながらもっとボサボサにしないで下さいよっ!!てかちゃん付けで呼ぶな!!!!!!」
後ろにいる及川先輩の足を踏んで言う。そして岩泉先輩が及川先輩の頭を叩く。
まったく......。
「A、櫛とゴム」
「へい」
走ってきた捺に櫛とゴムを渡して髪を結んでもらう。自分で出来るけど面倒だからバッてやってボッと終わる。←
普通に雑ってことだよ。
「終わったよ」
「サンクス」
捺に櫛をもらったその時何かが、いや誰かがこっちに走って来た。
「先輩いいいいい!!!」
「Aっっっっ!!!!!!」
その正体は仁花と花恋。その後から潔子先輩が来た。
二人はぎゅうっと俺に抱きついてきた。
「ひぃっ!!ちょっ、はなれ」
「離れなさい」
抱きつかれることはマジでムリだから離れてもらう。
もう夏なのに寒気がしてきた。
「「ごめんなさい」」
「あ、あぁ。こっちもごめんね。次からは抱きついて来ないでね。抱き締めることは良いけど」
本音を伝えると最初はショボンってしていた二人が後半を聞くと目を輝かせて同時に言ってくる。
「「じゃあ、抱き締めて(ください)!!!!!!」」
「及川さんもー!!」
「俺も!!!!!!」
「じゃあ俺も!」
うん。日向と及川先輩はまだ分かるけどなんで菅原先輩まで?
「じゃー、俺もだな!!」
「..........」
黒尾先輩はどや顔で、研磨はチラチラこっちをみてくる。
えー。
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作者名:雛月 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年12月27日 23時