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ヒロイン-28- ページ30

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「あっ、Aちゃん」

「えっ、気持ち悪い」

「えっ..........」

「Aでいい」


部屋に戻るといきなり花恋にちゃん付けで呼ばれて気持ち悪かった。

口に出すと泣きそうになったから慌てて訂正をした。私も気持ち悪いって言われたら泣きそうになる。

すまん花恋。


「よ、良かった...嫌われたかと思った」

「余程の事がない限り嫌わないよ」


例えば...なんだ?んー思い付かないな。俺は苦手とかないし。

選択肢に、苦手とかなくて好き、嫌い、普通のどれか。ワガママっつたの誰だおい。←


「あ、あのA...の初恋の話聞きたい!!」

「わ、私も!!」

「私も」


花恋の言葉に便乗してくる二人。そんないい思いでじゃない。

だって失恋してるから。


「空気悪くなるって...」

「「聞きたい(です)!!」」


二人はずいっと顔を近付けて言ってくる。俺は一歩後ろに下がりジト目で3人を見て言う。

「空気悪くなっても私のせいにしないで下さいね」



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作者名:雛月 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年12月27日 23時

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