【 歌い手 】保健室 。【 センラ 】

6 日目 ページ8

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side Snr



さ ｢ …… なぁ ､ センラ ｣


せ ｢ お前は いつになったら先生って呼ぶんや ｣



雰囲気を察して 少しはぐらかしてみるも 当の坂田はのってこず 。



なんやねんほんま ､ しょーもない所では 突っかかってくるくせに 。




さ ｢ 俺 …… なんかやばいことした ? ｣



せ ｢ なんやそら ｣



さ ｢ やって さっきの … 俺のせいで …… ｣




想定外の方に転がっていく坂田の思考 。



なんでこんな時だけネガティブかなぁ … 。




せ ｢ 大丈夫や 。ちょっと初対面やったから びっくりしただけや ｣


さ ｢ …… そ ､ か ｣




空気を変えるため ､ 坂田の怪我の言い訳を聞いてやる 。



どうやら サッカーの最中に ､ 彼の親友 こと 志麻くん が蹴ったボールが 坂田の腕にヒット 。


なぜか それを手でキャッチしようとして ボールと共に 地面にスライディングしたらしい 。



せ ｢ はぁ … あほちゃう ? ｣


さ ｢ なんでやねん !!! ｣


せ ｢ なんでサッカーやのに 手でキャッチしようとすんねん ｣


さ ｢ …… ボールがきたから ? ｣


せ ｢ あほ ｣




授業の終わりを告げるチャイムが鳴る 。



担任には俺から説明しとくから はよ行きや ､ と 坂田を見送る 。




帰り際 ､



さ ｢ あの … さっきの子に ごめんな って言うといてな … ｣



なんて 心配そうな顔で言うもんだから ､



せ ｢ ほんまに お前は関係ないわ ､ 図々しい奴やな ｣



なんて言って 調子を戻してやる 。





坂田 … 確か Aと同じクラスやったか 。




保健室常連のあいつは きっと今後も 来るやろう 。





坂田と ､ A ……





クラスに 1人でも喋れる人がいれば Aも安心だろうが ､ まだまだ先は長そうだ 。

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