【 歌い手 】保健室 。【 センラ 】

26 日目 ページ33

※ 序盤 会話だけです

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う ｢ ね ､ 俺も Aって呼んでいい ? ｣


せ ｢ そんなん だめに決まっとるやん ｣


う ｢ お前に聞いてねぇから ｣


｢ だ ､ 大丈夫 … ですよ ｣


せ ｢ A !? ｣


う ｢ ありがと A ｣


せ ｢ むぅ ｣




だいぶ 前みたいに話せる様になってきたところで ､ 恐る恐る というように浦田先生がこちらを見た 。



う ｢ A ､ 来年からさ … ちょっとずつ 授業 受けてみない ? ｣



｢ … 授業 …… ｣




それはつまり ､ 通常登校をして 教室に入るということ 。



それに2年生の今のクラスは まだ1度も入ったことがない 。



それを踏まえて ｢ 来年から ｣ なのか 。




せ ｢ あんま無理はせんでええよ ､ 最近いろいろあって疲れとるやろうし 来年までは時間あんねんから ｣


う ｢ クラスメンバーとかも 言ってくれれば配慮するし ､ ちょっと考えてみて ｣




クラスメンバー ､ か 。



そんなこと言ったって 話せる人なんか ……




｢ あ ｣



せ ｢ あれ ? そいえば A確か今朝 …… ｣




センラ先生がふと呟いた時 。




さ ｢ せんらぁっ !!! ｣



いつぞやの再現のように 勢いよく開いた扉 。



せ ｢ うおっ ､ 坂田 !! ｣


さ ｢ あっ !! ノックすんの忘れたぁぁぁあ !!! ｣


う ｢ あれ坂田 どしたの ｣


さ ｢ え ? うらさん ?? ｣



珍しく保健室にいる浦田先生を不思議そうに見つめる坂田くん 。



と ､ その視線が動いて 横にいた私を捉えた 。



さ ｢ あっ !! ｣


ﾋﾞｸｯ



突然 声を上げて嬉しそうな顔をした 。



と思えば すぐにハッとした顔をして


さ ｢ ごめん 怖がらせるつもりはなかってん !! ｣


と慌てだした 。



ごめん … と 一気にテンションが下がった坂田くん 。


ちょっと びっくりしただけなんだけどな … 。



そう思ったところで ､ 今までだったらとっくに倒れてるだろうな ､ と気付いて 私も少しは成長できたのかな ､ なんて 。



思い切って声をかけてみよう 。



せっかく昨日 話せるようになったんだ 。


このチャンスを生かさなきゃ 。




｢ あ ､ の … びっくりしただけだから …… 大丈夫 ､ です … ｣


ぴくっと動く坂田くん 。



｢ 昨日は … ありがとう ､ ございました … ! 私も … また話してみたいな ､ って思ってた … ので ､ その …… ｣


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