【 歌い手 】保健室 。【 センラ 】

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※ ｲｼﾞﾒ 描写あります
※ 過去話の間のみ 少し書き方変わります
※ セリフ ほとんどないです

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中学生の時 ､ 私は学校でいじめに遭っていた ｡

理由は単純 。なんとなく気に食わないから 。
中学生では よくあることだ 。


それに そんなに大したものじゃなかった 。


話しかければ無視されて ､ 裏で軽く陰口を言われるくらいのかわいいもの 。


だから 私もあえて誰かに相談したりはしなかった 。


大丈夫だった ､ っていうのもある 。

だけどいちばんは ､ 両親に負担をかけないため 。



母親は 病弱で ストレスがかかると体調を崩すにもかかわらず ､ 無理をしやすい人だった 。

父親は そんな母親に代わって 夜遅くまで働いて 家事だって私の面倒だってニコニコしながらやってくれる人だった 。


とても仲がよかった自信がある 。どの家庭よりも 。

だからこそ 私は迷惑をかけないように過ごしてきた 。



だけど ､ 小さないじめも 毎日やられれば結構くるもので ､ 私は担任の先生に相談した 。

中心の子の名前もだした 。 親には言わないで ､ とも 。


無駄だった 。


相手が大きかったんだ 。
事ある毎に 親を出してくるような子 。

先生が1度 軽く注意したその日の夜 ､ 先生は彼女の親と遅くまで話し合いになったらしい 。


怖気付いた先生は ､ それから 私を避けるようになった 。


先生は悪くない 。分かってる 。


だけど 初めて人に頼って こんな結果なのか ､ って 裏切られた気になってしまった 。



それが 彼女にとってのスイッチだった 。



先生が自分の味方だと知った彼女のいじめは ヒートアップしていく 。


筆箱はしょっちゅう消えた 。上履きも 。
親にはその度に ｢ なくした ｣ とだけ伝えた 。

話しかけられたと思えば ､ 殴られ蹴られの暴力 。
親には必死に服やマスクで隠した 。


誰も助けてくれる人なんていなかった 。
先生のことで学習した私も 助けを求めようとはしなかった 。


そうして過ごしてきたある日 。


いつものように 家に帰る 。
筆箱が入っていない鞄を提げて 。


｢ … ただいま !! お母さんごめん ､ またなくしちゃった w ｣

母 ｢ A ｣


普段なら苦笑いして ､ それで終わり 。

だけど今日は違った 。


母 ｢ … 嫌なこと されてる … ? ｣

母 ｢ ずっとAと過ごしてきた ｡ あなたがそんなに物をなくすような子じゃないことくらい分かるの ｣


否定なんてできなかった 。

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