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文豪ストレイドッグス×刀剣乱舞

調子に乗りました。先生のわけわかめな説明をなんとか辞書片手に聞いている時、頭の約三分の二を占領してくれやがったネタ供養です。続くかもしれない。


!!注意!!
・半径占いツクールの爆心地です。地雷原でタップダンスとフラメンコをフルで踊っております。自己防衛の徹底を宜しくお願い致します。
・捏造が火を吹いております。
・誤字脱字は囁くように教えてください。
・他の読者様に迷惑を掛けるようなコメントは私のハートがブロークンする前に違反報告させて頂きます。また、アンチと荒らしの差別化を図るため、自覚がある方は文末に「荒らしです」もしくは「アンチです」の明記をどうぞ。
・ちょくちょく加筆修正します。

もし似たような作品がありましたら削除します。
けれど似たような作品があってもこの作品は決して意図してパクったわけではないので、「あんたパクリでしょ!!」と言うのは本当に止してください。
余談ですが「あんたパクリでしょ!!」は私のトラウマをグリグリ抉る言葉です。


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私には前世の記憶がある。
なんとも在り来たりな始まりと台詞であるのは私が一番理解しているので、取り敢えずはツッコミを我慢して聞いてほしい。

前世の私は国家公務員と軍人、そして擬似神職を兼任する職業に就いていた。私たちのような特殊な存在を、かつての世界では審神者と呼ぶ。

私たちは時の政府により集められ、歴史修正主義者が送り出し歴史を改変する時間遡行軍を討伐し歴史を守る。そして基本的に本丸という基地に常駐し、歴史修正主義者……面倒だからレキシューでいいや。レキシューに対抗するために、科学と霊力的ななんちゃらを組み合わせ顕現させる存在、刀剣男士たちの指揮をとるのだ。

ちなみに物の声を聞き、目覚めさせる能力を持った人間のことを一概に男女問わず審神者と呼ぶ。巫女ではない、審神者だ。だがしかし制服は巫女服と狩衣。……あれ?

閑話休題。

だいたい西暦2000年辺りからドナドナされた私は刀剣男士たちをコンプリートし、それなりに良い戦績を上げ、まあ色々あったのは省略するが最終的にはしわしわの婆ちゃんになり畳の上で眠るようにご臨終。とても幸せだった。


そして深い眠りから目を覚ませばあら不思議、私は赤ん坊になっていた。所謂生まれ変わりである。産声を上げた瞬間全てを思い出し、どうなってんだこれと生後60秒で精神散乱してさらに大泣きしたのはいうまでもない。
私を取り上げた人は「元気な女の子ですね〜」と笑っていた。笑い事じゃない。

どうして転生はまだしも記憶を持っているのかに関しては、前職がもっぱらな理由だったらしい。
刀剣男士たちは、たかが付喪神の分霊といえど神は神。死後の私の魂を護るために刀剣達が掛けてくれた加護まみれの私は記憶までも護られたまま生まれ変わってしまったようだ。

みんなが望む若い頃に戻りたいという願望を歪な形で叶えた私から言わせてもらうと、今世のお母さんらしき方にお尻を拭かれたのは中々の羞恥プレイでしたまる。だって精神年齢普通に百は越えてる。

だが今世には遡行軍ちゃん以上の問題があった。何が刀を持った骨の塊以上に問題かと言うと、私の生まれた街は本当にものくっっっっっっっっっっそ治安が悪いのである。ものくっっっっっっっっそ。魔都とか呼ばれてるし軍警は日常的に人手不足で汚職事件が一ヶ月に一回報道されている。はー雅じゃねぇ。

さらに街の中心部の一等地にかのマフィアの本拠地があるのだ。家の窓からいつでも見えるあのでっかいビルがマフィアの本拠地って言われた時の私の変顔っぷりはもう前世含めても五本の指に入るくらいの傑作だったと思う。
けどな分かるか、マフィアだマフィア。あの美味しいマフィンじゃない、怖い方のマフィアだ。イタリアンとかチャイニーズとかの。

私がまだ小学生の頃、怖いもの見たさにクラスの男子がマフィアがよく出るなんて場所に行った事がある。
その次の月、男子は身体中に包帯やらギプスやらガーゼやらを付けて学校に登校して来た。出席日数が足りないと困るから登校したのか、彼は三日学校に来てすぐまた来なくなった。
前世審神者で流血骨折挙げ句の果てにはモツが出る状況に慣れきった私以外のクラス中が、その大怪我とやんちゃで有名な彼の弱りっぷりに縮み上がった瞬間だった。



そして時は巡って高校三年生の秋、なんと私は謎の黒スーツどもに襲われていた。

学校帰りの私は今日報道予定だった番組を見逃す危機感に見舞われ、近道しようとか呑気に考え、それはそれは愚かにも某名探偵のように怪しげな取引を目撃してしまったのだ。
スクールバッグを投げ出して制服のローファーは片方脱げて、それでも逃げに逃げて、だけど地の利の問題で結局捕まったという大間抜けは私です。あ、ここまでテンプレな。

ああ、これがマフィアか、なんてどこか冷静に考えていた時、頭に艶消しされた拳銃が充てられて、これは死ぬと前世で鍛えに鍛えられた直感で私は嫌に冷静に理解した。


その直後だった。


なんと、私の体から謎の文字帯が出現したのである。ぶわぁっと。思わず怖気ついた私は非常に混乱した。この謎現象を知っているのか知らないのか、黒服どもは混乱を極めた。
「異能力者が」とか「早く撃て」とか言ってるけど、私はその幻想的な謎現象に五感を奪われて何も見えてないし聞こえない状態だった。

桜色の文字帯が私と後ずさった黒服どもの間にまるで立ちはだかるかのように集束した瞬間、春でもないのに見慣れた桜が舞って、何か細長いものが空中に現れた。
逆光でよく見えず、目を凝らして見ると私はすぐ驚きで腰を抜かすところだった。


現れたのは、日本刀。その刀が光り、今度は人の体を取り始める。


光から出てきたのはこの世のものとは思えないほどにうつくしい青年だった。
三日間の修行から戻ってきて迎えたあの時、彼の第二の相棒だったはずのボロ布を捨てて露わになった金髪が煌めいて、いつどう思い出しても感激の溜息が出てしまうくらい神々しかったのを覚えている。


「刀剣乱舞、開始する」


私が初めて手に取った初期刀がそこに居た。そしてついに私の涙腺が決壊した。分かってくれ、60年添い遂げた愛しの我が初期刀と約18年ぶりに再会したんだ。泣いて当然だろう。
だが味を占めた現実は更に私の涙腺を攻撃しにかかった。そう、文字帯はどんどん溢れて来て集束して行く。つまり、新しい刀が出てくるのだ。

「刀剣乱舞、始めちゃうよ!」
「刀剣乱舞、開始しよう」
「刀剣乱舞、開幕だぜぇー!」
「刀剣乱舞、始まるよ」
「刀剣乱舞、始めるばい!」

短刀、打刀、短刀、脇差、短刀。光っては現れる人の姿を取る刀達。それは私が初めて組んだ、第一部隊。

「きり、くに」

思わず名前を呼べば、凛々しい顔の初期刀が振り返った。

「嗚呼、山姥切国広だ。積もる話は山ほどあるが、取り敢えずそれはこの無法者共を片付けてからだな」

すらり、と一切の無駄無い動作で抜刀した切国___山姥切国広は黒スーツどもを強く睨みつける。私は酷く安心してしまったからか、そこで気を失った。




起きたら全てが終わっていた。しかも驚いたことにそこは私の家でもあの路地裏でもなんでもなく、まさかの前世の私が住んでいた本丸だった。しかも私の審神者部屋。懐かしすぎて泣いた。
しかも切国に連れられて向かった大広間に昔の仲間が全員居て、みんなに主って言ってもらってまたもや涙腺が決壊した。
よく泣くなぁ、とニキに呆れられて、それにも涙腺が刺激されて私は更に泣いた。

一通りうわんうわん泣いたあと、頭痛と軽い脱水に悩まされた私は切国に色々と説明を受けた。
彼らはあの後(私が死んだ後)刀解されたけど、あんまりにも寂しいもんだから本霊に還らず魂について行っちゃったこと。そしたらいつの間にか私が転成しちゃったこと。自分たちは『異能力』という存在に変わっていたということ。だがしかし神格はそのままだということ。つまりはチートかおけ分かった。

今は時間遡行軍も何もないのに、まだ極刀剣練度が80だったはずの切国がカンストしていたのは謎だったけれど、乱の考察によれば恐らく、それは他の刀剣と手合わせする事によって溢れてきた神気が結晶化してできたものである『根兵糖』というものを食べたから、らしい。何それ審神者知らない。

曰く。遡行軍が居ないから刀なのに出陣できないという一般理論で言えばブラックな日々を埋めるため、一日平均一振りにつき(かの和睦マンさえも)百回くらい手合わせを組んでいたら道場の隣にある倉庫がその菓子の形を模したアイテムで一杯になっていたらしい。あまりの惨状に歌仙が悲鳴を上げたらしいが、私は某主婦の敵が出なかっただけマシだと思いたい。補足するがうちの刀剣はバトルジャンキーが多い。

そして食べれば経験値が上がることが判明したため、まだ(我が本丸の認識で言えば)練度の低い切国に特に何も考えずばかすか食わせたそうだ。糖分過剰摂取で胸焼けを何度も体験した切国は砂糖菓子にトラウマを抱くようになった。小豆筆頭の厨番は落ち込んでいた。
前世ではよく見たみんなの何気ないやり取りが本当に懐かしくて懐かしくて、口元が緩みに緩んだことを報告しておこう。

そうして、私と前世の仲間との新たな生活が始まったのである。


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・元審神者
花の女子高生。前世の知識を活かしてちょっと頭のいいところに行ってる。だが異能力を自覚してから休みがちになってしまっている模様(主に刀剣の構って攻撃のせい)。
初期刀山姥切国広、初鍛刀乱藤四郎。ちなみに作中の開始台詞は上から乱藤四郎、亀甲貞宗、愛染国俊、堀川国広、博多藤四郎(作者の本丸の入手順)。
こんぺいとうネタは私とネッ友で談義した結果生まれたもの。

この後切国が誘拐されて本丸一同おことか。
マフィア絡みの事件に関わることになって審神者おことか。
異能力使ってなんかやらかしちゃって、異能特務課に目ぇつけられて初期刀おことか。


続きました。マフィアパラレルなので苦手な方は閲覧を控えるようお願い申し上げます。


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睡@雪寝(プロフ) - 金平糖さん» 今パラレルを執筆中なので乞うご期待です……。応援ありがとうございます。 (2018年11月6日 3時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - すっっっごく面白かったです!続き楽しみにしてます! (2018年11月4日 22時) (レス) id: 734e8a5b98 (このIDを非表示/違反報告)
睡@雪寝(プロフ) - こっこさん» ありがとうございます。需要はあっても気力が無いので続きそうにないですね……。 (2018年10月22日 9時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
こっこ(プロフ) - 滅茶苦茶面白かったです。需要しかないので続けて欲しいです (2018年10月16日 15時) (レス) id: 593f4a3c70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪寝 | 作成日時:2018年10月10日 7時

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